篠原20107-51 低線量率(LDR)および高線量率(HDR)前立腺小線源治療 基礎知識 前立腺癌は発生から1cm大になるまで20-30年以上を要すると考えられている。その後腫瘍は倍加時間を徐々に短縮し10年以内に局所進行癌なる。 前立腺癌の進展。被膜外浸潤 → 神経血管束浸潤、精嚢浸潤、骨盤リンパ節転移 LD... 2015.07.21篠原2010
篠原20107-73 白血病 基礎知識 小児ALL 長期生存率 80%以上 成人ALL 長期生存率 30-40% (APLは80%以上) 小児AML 長期生存率 50% 成人AML 長期生存率 30% CML 6yOS 90%以上 Philadelphia(+) A... 2015.07.21篠原2010
篠原20107-85 血管異常に対する放射線治療 基礎知識 血管異常の分類 1) 正常の遺伝子配列で生じる病態 vascular malformation (血管奇形、血管異常) 2) 胚の発生過程の未分化な細胞に由来する血管腫 infantile hemangomas 3) 血管由来... 2015.07.21篠原2010
篠原20102-20 放射線治療の有害事象に対する漢方治療 障害 処方 放射線口内炎・咽頭炎・食道炎@RT単独 越婢加朮湯(28番)+猪苓湯(40番) 同 重症例 越婢加朮湯(28番)+猪苓湯(40番)+桔梗石膏 放射線口内炎・咽頭炎・食道炎@CRT... 2015.07.16篠原2010
篠原20106-14 粒子線療法 基礎知識 重粒子線とは: 陽子線、速中性子線、負π中間子線、炭素イオン線など電子より重い粒子を加速した放射線の総称 重イオン線 : ヘリウムより重いイオンを加速した放射線の総称(ネオン、シリコン、アルゴン、炭素など) 臨床的には重粒子... 2015.07.16篠原2010
篠原20107-83 ケロイド 基礎知識 ケロイドの多くは外傷後瘢痕やニキビから生じる ケロイドの治療 内科的療法(抗アレルギー薬内服、ステロイド局注)、物理療法(圧迫療法)、外科的療法(単純切除、植皮、レーザー照射) 放射線治療 照射対象は手術創。5-10m... 2015.07.16篠原2010
篠原20107-82 総論(良性腫瘍) 基礎知識 良性疾患は悪性疾患に比べて患者の平均年齢が若い → 照射後余命が長いため晩期有害事象に細心の注意が必要 晩期優雅事象の出やすい臓器は、甲状腺、眼球、生殖腺、骨髄、乳腺など。防護に注意すべし。 ケロイドは有色人種に多い。黒人 &... 2015.07.16篠原2010
篠原20106-13 陽子線治療 Bragg peak : 体表面ではあまり線量を出さず、到達飛程終端で一挙に線量を放出する物理的特性のこと 1998 日本初の陽子線治療@がんセンター東 陽子線のRBEはX線、コバルトγ線と同等の1.1。 ... 2015.07.15篠原2010
篠原20107-69 非ホジキンリンパ節 基礎知識 RTの役割はWHO分類と予後予測指標によって異なる 一般に悪性リンパ腫に対するRTの局所制御率は高い(95%程度)。照射野内再発は少ない。 日本のNHLの発症率 年に人口10万人に21人 NHLの病因 : ウィルス、細菌、自己... 2015.07.15篠原2010
篠原20107-66 原発性骨腫瘍 基礎知識 骨腫瘍はまれ。全悪性腫瘍による死亡の 0.1% 好酸球性肉芽腫症や血管腫はRT感受性が極めて高い Ewing肉腫もRT感受性が高い 高分化型を除く脂肪肉腫も比較的RT感受性が高い(50Gy以上の照射でほとんどの腫瘍消失が期待で... 2015.07.09篠原2010
篠原20103-06 分割照射の基礎 放射線治療における4(5)R Repair Reassortment or Redistribution Repopulation or Regeneration Reoxygenenation Intrinsic radiosensi... 2015.07.09篠原2010
篠原20107-88 骨転移 基礎知識 骨転移は担癌患者の30-70%に発生する 転移臓器(頻度順) 1:肺 2:肝 3: 骨 原発臓器 : 乳癌(50%)、前立腺癌(17%)、肺癌(11%) 骨転移疼痛の機序 (1) 骨に起因する疼痛 (2) 腫瘍の圧迫・浸潤によ... 2015.07.09篠原2010
篠原20107-87 転移性脳腫瘍 基礎知識 転移性脳腫瘍は担癌患者の10-30%に発生する 脳転移の原発部位: 肺(50-60%)、乳癌(15-20%)、消化管(5-10%)、腎癌(5-10%) 脳転移の予後。 無治療:1ヶ月、BSC(ステロイド投与など):2ヶ月、RT... 2015.07.09篠原2010
篠原20106-16 RI療法 基礎知識 RI療法に使用可能な放射線にはα線、β線、オージェ電子があるが、日常臨床で用いらているのはβ線のみ 疾患 RI療法 甲状腺癌 131I内用療法 褐色細胞腫・神経芽細胞腫などの悪性神経内... 2015.07.09篠原2010
篠原20107-12 総論(頭頸部腫瘍) 分割方法 CF (Conventional fraction) : 70Gy/35Fr HF (Hyperfractionation) : 1回1.1-1.2Gyを1日2回、6時間以上感覚を開けて照射する。6時間あけることで正常組織の亜... 2015.07.08篠原2010
篠原20107-28 小細胞肺癌 基礎知識 小細胞肺癌は肺癌全体の約15% 喫煙歴をほぼ全例に認める 治療中および治療後の喫煙は治療の合併症を増加させ予後を不良にする → 禁煙徹底 予後不良因子 : PS不良、男性、体重減少、進展型、脳転移、肝転移、高LDH 限局型(l... 2015.07.08篠原2010
篠原20103-03 修飾因子 低酸素細胞 低酸素状態は癌の悪性度を高める。HIF(hypoxia-inducible factor)を介した多くの関連遺伝子の誘導により、血管新生、腫瘍増殖、再発、転移を促進する。 臨床的には低酸素にて、頸癌での局所浸潤やリンパ節転移... 2015.07.08篠原2010
篠原20103-02 細胞レベルの生物学 放射線生物学においてin vivoとin vitroではかなりのギャップがある 細胞 = 核 + 細胞質 核 = クロマチン(DNA、RNAなどの拡散とヒストンなどの蛋白との複合体) + 核小体(RNAと蛋白の複合体) ... 2015.07.08篠原2010
篠原20107-46 肛門癌 基礎知識 肛門癌は大腸癌の約3% 発癌リスク因子 : HPV、 HIV、肛門性交、喫煙 組織型が多彩 肛門管の中央を歯状線が走る 肛門領域のリンパ流には3経路ある : 外腸骨系(歯状線より下方では浅鼠径リンパ節を介して)、内腸骨系(歯状... 2015.07.07篠原2010
篠原20107-70 節外性悪性リンパ腫(中枢神経・睾丸・乳房・胃など) 基礎知識 中枢神経 脳原発悪性腫瘍のうちリンパ腫は2.7-7% HIV患者では発症率が 3600倍 組織型はDLBCLが90% 診断時に脳室周囲浸潤や多発病巣が約40%、眼球内浸潤は約20-25%、髄膜覇種が15%。 ステロイドに反応... 2015.07.07篠原2010
篠原20106-06 ガンマナイフ 歴史 1951 レクセル stereotactic rediosurgeryの概念を考案 1968 世界初のGKユニットがストックホルムの病院に設置される 1974 世界2台目のGKがカロリンスカ病院に設置される 1990 日本初のガン... 2015.07.06篠原2010
篠原20107-16 中咽頭癌 基礎知識 2003年 頭頸部学会癌登録で269件、頭頸部癌の1割弱 男性に多い 4-8:1 好発年齢 50-60代 飲酒、喫煙、HPVと関連する HPV(+)は予後良好 90%がSCC 中咽頭亜部位 前壁: 舌根、喉頭蓋谷 側壁:... 2015.07.02篠原2010
篠原20107-60 膣・外陰癌 基礎知識 膣癌は全婦人科悪性腫瘍の1-2% 外陰癌は全婦人科悪性腫瘍の2-5% 「子宮膣部に進展して外子宮口に及んでいるものは子宮頸癌に、外陰に及んでいるものは外陰癌に分類する。また、尿道口に限局した腫瘍は尿道癌とする」 膣癌は閉経後の... 2015.07.02篠原2010
篠原20107-07 髄芽腫 基礎知識 小児の後頭蓋窩、特に小脳虫部に好発する 極めて悪性 神経細胞とグリア細胞(神経膠細胞)に分化する以前の未熟な細胞に由来する 10歳以下に多い、15歳未満が8割 17番染色体異常 同腕染色体 17qが最多 発症にウィルス関与が疑... 2015.07.02篠原2010
篠原20107-14 舌癌 基礎知識 舌癌の半数に経過中に頸部リンパ節転移が生じる(リンパ流が豊富) 遠隔転移は圧倒的に肺に多い 重複癌が10%以上 舌前2/3の可動部から発生したものが舌癌、後ろ1/3発生のものは中咽頭癌 舌癌は 50-70歳代、男性に多い 舌癌... 2015.07.02篠原2010
篠原20103-05 放射線の相互作用 基礎知識 リニアックから出る電子線、X線は低LET放射線である X線のOER(酸素増感比)は2.5-3.0 低酸素腫瘍に実際に入っている線量は処方線量の1/3ということ 最も強力な放射線増感剤は酸素 1952 世界初のリニアック治療 (... 2015.07.02篠原2010
篠原20105-12 温熱療法 基礎知識 1980年代移行、温熱療法はRT増感を主目的として臨床に取り入れらてきたが衰退傾向である。 温熱療法が十分な細胞毒性を発揮するためには42.5℃以上の加温が必要 放射線増感作用機序: 放射線抵抗性な低酸素細胞、S期細胞に温熱の... 2015.07.02篠原2010
篠原20107-55 陰茎尿道腫瘍 基礎知識 陰茎癌の日本での年齢調整罹患率は 0.2人/10万人 尿道癌は陰茎がんより更にまれ 陰茎癌との関連が示唆されるHPVは 16,18,31,33。 HPVは尖圭コンジローマ、ボーエノイド丘疹症などの良性陰茎病変とも関連する ケー... 2015.07.01篠原2010
篠原20107-48. 総論(泌尿器) 基礎知識 前立腺がんのα/β比は他の腫瘍より小さく、late responding tissueと同等かそれ以下との報告あり → 寡分割照射法や高線量率組織内照射が注目されている 標準治療 膀胱癌(筋層浸潤) : 膀胱全摘除術 ... 2015.07.01篠原2010
篠原20107-01 脳神経(総論) 基礎知識 悪性脳・脊髄腫瘍は浸潤性が強く、手術での根治は不可能である。化学療法単独での治癒もほとんど期待しがたい。RTが根治には重要。 原発性脳腫瘍の頻度: 1.髄膜腫 2.神経膠腫(24%) 放射線治療 照射方法には以下のよう... 2015.07.01篠原2010
篠原20107-04 頭蓋内胚細胞腫瘍 基礎知識 頭蓋内胚細胞腫瘍(intracranial germ cell tumor)は全頭蓋内腫瘍の 0.5-2.5%。 日本人は西洋人より好発、松果体・鞍上部などの正中に好発、10-20代の若年者に好発 頭蓋内胚腫... 2015.06.30篠原2010
篠原20107-52 前立腺癌根治照射(外部照射) 基礎知識 前立腺癌では治療後5年以上経過後の再発もある 標準治療 根治可能なのは限局性癌(T1-2N0M0)、局所進行癌(T3-4N0M0)、骨盤リンパ節転移を認めるTanyN1M0である。 代表的なリスク分類としてD'Amic... 2015.06.30篠原2010
篠原20107-77 小児骨腫瘍(Ewing肉腫) 基本知識 原発性骨腫瘍の頻度:骨肉腫が最多、ついで多発性骨髄腫、軟骨肉腫、Ewing肉腫。 小児では骨肉腫と軟骨肉腫が多い 骨肉腫は放射線抵抗性で外照射されることは少ない Ewing肉腫は放射線が有効 Ewing肉腫は神経特異的エノラー... 2015.06.30篠原2010
篠原20107-57 子宮頸癌 病期分類 病期以外に、腫瘍径、骨盤内リンパ節転移の有無、傍大動脈リンパ節転移の有無、貧血の有無は重要な予後因子と考えられている。 標準治療 Ⅰb1期、IIa期(腫瘍径4cm以下) → 根治RT単独 Ⅰb2期、IIa期(腫瘍径4c... 2015.06.30篠原2010
篠原20107-33 早期浸潤乳癌(乳房温存療法) 基礎知識 EBCTCGのメタアナリシスによるとRTは温存乳房内の再発リスクを1/3にする。治療後5年の局所再発率減少は治療後15年の乳癌死亡率の減少となり、局所再発症例を4例減らすごとに乳癌死を1例減少させる 局所治療による生存率向上の... 2015.06.30篠原2010
篠原20107-34 進行乳癌に対する乳房切除後放射線療法 背景 局所進行乳癌(特に腋窩リンパ節転移数4個以上)では術後胸壁照射(PostMastectomy Radiation Therapy : PMRT)が行われる腋窩リンパ節転移数1-3個でのPMRT適応は議論がある(NCCNは推奨。ASC... 2015.06.30篠原2010
篠原20107-32 非浸潤性乳癌 基礎知識 非浸潤癌は最も早期の乳がんである。乳腺上皮由来。がん細胞が乳管内or小葉内に限局し間質浸潤が見られない。 非浸潤がんは(1)DCIS Ductal carcinoma in situ (2)LCIS Lobular carci... 2015.06.29篠原2010
篠原20107-31 総論(乳癌) 自然史 乳癌の自然史については「Halstedian theory」「systemic theory」「spectrum theory」がある 「Halstedian theory」 : 癌が局所 → 所属リンパ節 → 全身と規則的に進... 2015.06.28篠原2010
篠原20105-07 化学療法 殺細胞性抗悪性腫瘍薬 : 細胞分裂を障害しアポトーシスを誘導する 分子標的治療薬 : 癌細胞に特異な分子を阻害する 世界初の抗癌剤はナイトロジェンマスタード 1946年 悪性リンパ腫に使用された。ナイトロジェンマスタードの改良版が「シクロ... 2015.06.28篠原2010
篠原20107-25 肺癌・縦隔腫瘍・胸膜腫瘍 肺癌 小細胞癌は肺癌全体の10-15% 小細胞癌の治療の主体はケモ Pancoast腫瘍: 胸側壁から直接鎖骨上窩に進展する肺尖部肺癌 TNM7thでの変更 T因子が細分化された 肺内結節の扱いがダウングレードされた (同一肺葉内T... 2015.06.25篠原2010
篠原20107-19 鼻副鼻腔 解剖 鼻腔 = 鼻前庭+鼻腔+嗅部 副鼻腔 = 篩骨洞+前頭洞+蝶形骨洞+上顎洞 翼口蓋窩は6方向全ての方向で交通している 標準治療 臨床的には (1)鼻前庭腫瘍 (2)鼻腔・副鼻腔腫瘍(上顎洞癌はここ) (3)嗅部腫瘍(嗅神経... 2015.06.25篠原2010
篠原20107-15 上咽頭癌 疾患の特徴 症状乏しい → 進行例、遠隔転移例が多い。 未分化癌が多い 上咽頭はリンパ流豊富 → リンパ節転移も多い。 男女比は3:1 他の頭頸部がんに比べ、若年発症が多い。40-60歳代に好発。10代でも発症する。 上咽頭は鼻、耳と交... 2015.06.25篠原2010
篠原20105-02 がんステージング 世界的に受け入れられている分類はAJCCとUICCによるTNM分類である。 一旦決定されたTNM分類は変更してはいけない 1臓器に同時多発癌のある場合、最も進展度の高い病巣をT分類とする 病変部位はICD-O(International ... 2015.06.25篠原2010
篠原20107-05 髄膜腫 基本事項 髄膜腫はくも膜細胞から発生する良性腫瘍である 髄膜腫の発生母地である髄膜皮細胞が多面性を持つことを反映し、髄膜腫も臨床的、病理的にかなりの幅のある疾患である 髄膜腫は原発性脳腫瘍の1/4である ほとんとの髄膜腫はWHO gra... 2015.06.24篠原2010
篠原20107-22 唾液腺腫瘍 解剖 耳下腺は顔面神経通過面によって浅葉(80%)と深葉(20%)に分けられる。 耳下腺は大唾液腺内で唯一リンパ節を有する 疫学 唾液腺腫瘍の発生頻度。 耳下腺 : 顎下腺 : 舌下腺 : 小唾液腺 = 100 : 10 : 1... 2015.06.24篠原2010
篠原20107-76 小児軟部組織腫瘍 疾患概念 小児横紋筋肉腫の好発年齢は 2-5歳 小児軟部組織腫瘍で最多なのは横紋筋肉腫。知識としてはこれをおさえればOK。 標準治療 組織型、発生部位により予後が異なる。 組織型: 予後良好: 胎児型 予後不良: 胞巣型、未... 2015.06.17篠原2010
放治GL201202-03 髄芽腫 基礎知識 術後照射の絶対適応。 手術のみでは治癒不能。 手術+PORTで治癒率約60%。 全脳全脊髄照射+boost照射を行う。 3歳未満のRTは有害事象が大きいため、可能な限り化学療法でRT開始を3歳以上に引き延ばす。 放射線治療... 2015.06.16放治GL2012
篠原20107-79 神経芽腫 副腎髄質や交感神経幹から発生する 腫瘍マーカー: 尿中VMA、尿中HVA、血清NSE 予後因子 18ヶ月までの発症 → 良好 神経節に発症 → 良好 NYCN腫瘍遺伝子の増幅、染色体重複 → 不良 主な再発形式は骨or骨髄 自然退縮... 2015.06.15篠原2010
篠原20107-80 小児白血病・悪性リンパ腫 ALL(急性リンパ性白血病) リスク分類はNCI分類を用いる: WBC 5万/μL以上かつ10歳以上 → 高リスク、WBC 5万/μL未満かつ1-9歳 → 標準リスク 適応:CNS(予防、制御、救済)、睾丸再発(救済) CNS照射 ... 2015.06.15篠原2010
篠原20102-15 唾液分泌障害 表1 唾液減少への対処法 対処法 具体例 粘膜の保湿 水分補給,保湿剤(口洗剤,スプレー,ジェル),人工唾液(サリベート),モイスチャープレート 唾液腺刺激 ガムなどの咀嚼,味覚刺激,唾液腺マッサ... 2015.06.15篠原2010