コンテンツへスキップ
7-66 原発性骨腫瘍
篠原2010
2015.07.09
基礎知識
- 骨腫瘍はまれ。全悪性腫瘍による死亡の 0.1%
- 好酸球性肉芽腫症や血管腫はRT感受性が極めて高い
- Ewing肉腫もRT感受性が高い
- 高分化型を除く脂肪肉腫も比較的RT感受性が高い(50Gy以上の照射でほとんどの腫瘍消失が期待できる)
- MFHは線維成分主体のものはRT抵抗性、組織球主体のもの比較的RT感受性あり。
- 骨肉腫、軟骨肉腫、線維肉腫、脊索腫はRT抵抗性
- 骨腫瘍は血行性転移が多くリンパ節転移は少ない
標準治療
- 広範囲切除術と術前後のケモが主体
- RT単独はない
- RTは顕微鏡的残存腫瘍の制御に効果がある → 辺縁切除or術後残存時の再発予防効果あり
- 粒子線が有効。特に骨盤、斜台などの切除不能病変。
放射線治療
- 術中開創照射、術中体外照射などもある
- PORT、残存腫瘍がマクロの場合、標的体積は術後残存腫瘍
- Ewing肉腫では罹患骨全体に低線量でboostしても、ケモ前GTVに2cmマージンで高線量boostしても局所制御率、非再発生存率に相違がなかった。
- 術中播種が疑われた場合、術創を十分にカバーした照射野とする
- 処方線量 (術前照射) : 40Gy前後
- 処方線量 (PORT) : 高感受性 36-50Gy/20-25Fr, それ以外 50-60Gy/25-30Fr。初期照射野へまず40-45Gy程度、以後ブースト。
骨肉腫
軟骨肉腫
- 好発年齢 30-50歳
- 発育緩慢、転移も遅い
- 放射線抵抗性のため根治RTは困難
- 5yOSは60%,10yOSは低下する。
巨細胞腫
- 原発腫瘍中最多
- 悪性は少ない
- 手術のみでも根治性よし。生命予後良好
- RTは50Gyで十分
Ewing肉腫
- 10-20代に好発
- PNETに属する
- RT効果良好 20Gy程度で消失することもある
- 完全切除例にはRT不要
血管腫
- 椎骨の場合、自覚症状改善、圧迫骨折予防目的で照射することがある
- 20-30Gy程度
脊索腫
- 斜台、仙骨部に好発
- 発育緩慢 → 予後良好
- 5yOS 60%
- RT効果は中等度だが切除困難部位に好発するためRTすることが多い
重粒子
- X線より良好な成績
- 全体成績 5yOS 54%。特に脊索腫と骨肉腫の成績が良好
- 有害事象は皮膚の糜爛、潰瘍など。発生率は10%以下
コメント