7-66 原発性骨腫瘍

基礎知識

  • 骨腫瘍はまれ。全悪性腫瘍による死亡の 0.1%
  • 好酸球性肉芽腫症や血管腫はRT感受性が極めて高い
  • Ewing肉腫もRT感受性が高い
  • 高分化型を除く脂肪肉腫も比較的RT感受性が高い(50Gy以上の照射でほとんどの腫瘍消失が期待できる)
  • MFHは線維成分主体のものはRT抵抗性、組織球主体のもの比較的RT感受性あり。
  • 骨肉腫、軟骨肉腫、線維肉腫、脊索腫はRT抵抗性
  • 骨腫瘍は血行性転移が多くリンパ節転移は少ない

標準治療

  • 広範囲切除術と術前後のケモが主体
  • RT単独はない
  • RTは顕微鏡的残存腫瘍の制御に効果がある → 辺縁切除or術後残存時の再発予防効果あり
  • 粒子線が有効。特に骨盤、斜台などの切除不能病変。

放射線治療

  • 術中開創照射、術中体外照射などもある
  • PORT、残存腫瘍がマクロの場合、標的体積は術後残存腫瘍
  • Ewing肉腫では罹患骨全体に低線量でboostしても、ケモ前GTVに2cmマージンで高線量boostしても局所制御率、非再発生存率に相違がなかった。
  • 術中播種が疑われた場合、術創を十分にカバーした照射野とする
  • 処方線量 (術前照射) : 40Gy前後
  • 処方線量 (PORT) : 高感受性 36-50Gy/20-25Fr, それ以外 50-60Gy/25-30Fr。初期照射野へまず40-45Gy程度、以後ブースト。

骨肉腫

  • 小児の膝に好発
  • 5年生存率:65.6%

軟骨肉腫

  • 好発年齢 30-50歳
  • 発育緩慢、転移も遅い
  • 放射線抵抗性のため根治RTは困難
  • 5yOSは60%,10yOSは低下する。

巨細胞腫

  • 原発腫瘍中最多
  • 悪性は少ない
  • 手術のみでも根治性よし。生命予後良好
  • RTは50Gyで十分

Ewing肉腫

  • 10-20代に好発
  • PNETに属する
  • RT効果良好 20Gy程度で消失することもある
  • 完全切除例にはRT不要

血管腫

  • 椎骨の場合、自覚症状改善、圧迫骨折予防目的で照射することがある
  • 20-30Gy程度

脊索腫

  • 斜台、仙骨部に好発
  • 発育緩慢 → 予後良好
  • 5yOS 60%
  • RT効果は中等度だが切除困難部位に好発するためRTすることが多い

重粒子

  • X線より良好な成績
  • 全体成績 5yOS 54%。特に脊索腫と骨肉腫の成績が良好
  • 有害事象は皮膚の糜爛、潰瘍など。発生率は10%以下

コメント