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7-16 中咽頭癌
篠原2010
2015.07.02
基礎知識
- 2003年 頭頸部学会癌登録で269件、頭頸部癌の1割弱
- 男性に多い 4-8:1
- 好発年齢 50-60代
- 飲酒、喫煙、HPVと関連する
- HPV(+)は予後良好
- 90%がSCC
- 中咽頭亜部位
- 前壁: 舌根、喉頭蓋谷
- 側壁: 口蓋扁桃、扁桃窩、口蓋弓、舌扁桃溝
- 後壁: 咽頭後壁
- 上壁: 軟口蓋下面、口蓋垂
- 側壁型が 60%、中でも扁桃窩癌が最多、次に前口蓋弓癌
- 頻度は側壁>前壁>上壁>後壁(5%)
- 亜部位により原発巣の進展形式、リンパ節転移頻度、治療感受性など腫瘍の性格が大きく異なる!!
- 初診時に約 65%に頸部リンパ節転移(+)
標準治療
- 基本的には早期(Ⅰ、II期)はRT中心、進行期(Ⅲ以上)は手術中心。
- Ⅰ期: RT単独根治可能
- II期 : CRT(腫瘤型扁桃癌、腫瘤型舌根癌はRT単独で制御可能)
- Ⅲ期 : T12-N1はⅡ期と同じ方針。T3では手術優先。
- ⅣA期 : T4aN0-1はⅢ期と同じ方針。N2ではリンパ節制御がポイントとなり、①オペ先行、②CRT先行、③Nのみ郭清後TにRT、の方針がある。③後の救済手術は困難となるため一発勝負的。
- ⅣB期 : RT中心での制御困難。可能なら手術、無理ならCRT。
- ⅣC期 : 全身ケモ主体。
- 術前RT、術後RTあり。根治RT後救済手術あり。計画的or残存リンパ節に対する頸部郭清術あり。
放射線治療
- 20Gy程度照射時点で表在性腫瘍のある部位が放射線による炎症により偽膜を形成する (Tumoritis : 腫瘍粘膜炎)。この部位はGTVとして照射内に含まれていなければならない。
- 扁桃癌、舌根癌は低分化型SCCが多く、頸部リンパ節転移の頻度が高い(75%)。軟口蓋癌、口蓋弓癌、咽頭後壁癌では頸部リンパ節転移の頻度が低い。
- 最も転移しやすいのはLevelII(特に顎二腹筋リンパ節)。そこから下方にⅢ、Ⅳと進展する。
- 原発が正中付近にある場合(舌根癌、軟口蓋癌など)、両側頸部リンパ節転移が多い。側壁型(扁桃癌のうち口蓋弓や舌扁桃溝への浸潤がなく、かつ軽度の患側リンパ節転移にとどまるもの)は対側転移の頻度が低く、対側LNを予防照射から外すことを検討してもよい。
- ルビエール転移は咽頭後壁癌に多く、予後不良因子。
- cT1-2ではレベルⅠB、Vリンパ節への転移は少ない(<5%)
- RT単独ではCFよりHFやAHFでの局所制御改善の報告あり(EORTC22791、RTOG9003など)。CRTでHFやAHFが使用できるがどうかは不明。
予防域
- N0 : 両側II-Ⅳ + 両側ルビエール
- N+ : 両側II-Ⅳ + 両側ルビエールに原発やリンパ節の状況を鑑みて、ⅠB、Vを追加
HPV
- 100種類以上の型がある
- HPV 6,11 : 喉頭乳頭腫症、鼻副鼻腔乳頭腫症に関与
- HPV 16,31 : 中咽頭癌、口腔癌に関与
- HPV 18 : 子宮頸部腺癌に好発、頭頸部癌ではほとんど検出されない
- HPV 6,11,16,18を対象にした予防ワクチンが欧米で実用化されている
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