がん辞典

がんの生物学

P糖タンパク質(ABCB1, MDR1)

同義語 P糖タンパク質(P-glycoprotein, P-gp, Pgp) ABCB1(ATP-binding Cassette Sub-family B Member 1) MDR1(Multiple drug resis...
3次予防(治療)

奏効渡

定義 奏効度とは、がん治療の効果の良し悪しの度合いのことである。 現在、一般的に使用されている奏効度の判定基準はRECISTである。 RECISTでは奏効度を4段階に分類する。 分類 定義 完全奏効(...
3次予防(治療)

寛解(remission)

同義語 完全寛解 定義 寛解(remission)とは、がんの治療を行った結果として、がんの症状(symptom,自覚的)や兆候(sign,多角的)が見られなくなった状態のことである。 寛解という用語を用いるのは、原則として非固...
がんの生物学

嚢胞(cyst)

定義 嚢胞(cyst)とは、体の中にできた流動性あるいは半流動性の内容物をいれた袋/閉鎖腔のことである。袋は単房性(1つの閉鎖腔のみ)あるいは多房性(複数の閉鎖腔からなる)である。内容物は水、空気、膿などである。全身どこにでもできる。 ...
3次予防(治療)

ネオアジュバント療法(neoadjuvant therapy)

定義 ネオアジュバント療法(neoadjuvant therapy)には2つの定義がある。 1.局所治療(手術あるいは放射線)の前に、局所治療の補助を目的として行う治療(化学・内分泌・免疫・温熱療法など)のこと 2.手術の前に...
がんの社会学

弾性着衣等に対する療養費支給

制度の骨子 弾性着衣とは弾性ストッキング、弾性スリーブ、弾性グローブの総称である。 医師の判断で四肢のリンパ浮腫に対する治療として、弾性着衣/弾性包帯が使用される場合、国から補助金(療養費補助)を受けることができる。これが弾性着衣等に対...
4次予防(緩和ケア)

睡眠指導(睡眠障害に対する生活指導)

不眠症の治療にあたってはまず(1) 睡眠について正しい知識を持つこと、(2)生活習慣の見直しが必要である。この2点をすっ飛ばして薬物治療にいくべきではない。 上記2点の指針となる2つの文献からポイントを要約する。 『睡眠障害の対応と...
がんの社会学

地域包括支援センター

定義 地域包括支援センターとは、すべての高齢者の相談を受け付ける、各地域の総合窓口となる施設のことである。 介護保険法で各市町村に設置することが定められている。センターには保健師、ケアマネージャー、社会福祉士の配置が定められている。...
4次予防(緩和ケア)

人工唾液(artificial saliva)

定義 人工唾液とは、唾液の代用となる薬(唾液を模した潤滑液)のことである。 人工唾液の製品 2016年現在、日本の保険診療で使用可能な製品としてはサリベートエアロゾール(Saliveht)がある。 サリベートエアロゾールは、通常...
3次予防(治療)

集学的治療(combined modality therapy)

定義 集学的治療(combined modality therapy)とは、がん治療において、手術、放射線治療、薬物治療などの治療を組み合わせて行う治療のことである。 一般にがんの進行度が進めば進むほど、集学的治療の必要性は高まる。...
4次予防(緩和ケア)

支持療法(supportive therapy)

同義語 緩和ケア 定義 支持療法とは、(1)がんそのものによる症状 (2)治療による副作用、を予防ないし緩和するための治療のことである。 緩和ケアとの関係 緩和ケアと支持療法は内容的には同一である。2つの言葉を使い分ける明示的なル...
3次予防(治療)

再建手術(reconstructive surgery)

定義 再建手術(reconstructive surgery)とは、手術で切除した臓器や器官を新たに作り直す手術である。 再建手術の分類 再建手術は目的によって2種類に分類される。 (1)生命維持に必要な器官を再建する。(例)胃...
がんの社会学

がん登録

定義 がん登録とは、がん患者の情報(人口学的情報、診断、治療、転帰など)を管理する仕組み(実体としてはデータベース)のことである。 対象とする患者の範囲によって、院内がん登録、地域がん登録、全国がん登録などに分類される。
がんの社会学

DPC(診断群分類包括評価)

定義 DPC(診断群分類包括評価)とは、病名、症状、治療内容、入院日数などの組み合わせに応じて総医療費が決まる、医療費の評価方式の1つである。DPCでは1日あたりの点数が決められている。 DPC普及以前は、治療、検査、などにかかった...
がんの社会学

差額ベッド

定義 差額ベッドとは以下の条件を全て満たす病室のことである。 定員4人以下 1人あたりの病床面積が一定以上の広さを有する プライバシーを確保する設備を備えている 差額ベッドには公的医療保険が適用されない。そのた...
3次予防(治療)

播種(dissemination)

定義 播種(dissemination)とは、がん細胞が原発臓器から脱落し、近接する体内の空間(胸腔、腹腔、脊髄腔など)に散らばるように広がることである。
がんの社会学

先進医療制度

定義 先進医療制度とは、厚生労働大臣が「先進医療」と認めた治療についてのみ、保険適用外の診療と保険診療の併用を認め、保険診療の部分は公的医療保険の給付対象とする制度である。要するに混合診療を条件付きで認める制度である。 関連 患者申出...
3次予防(治療)

経管栄養

定義 経管栄養とは、経口摂取が不可能/困難な場合に、胃や腸にチューブを挿入してそこから栄養剤を注入する方法のことである。 具体的な方法として経鼻胃管、胃ろう、腸ろうなどがある。
がんの社会学

ショートステイ(短期入所生活介護/療養介護)

定義 ショートステイ(短期入所生活介護/療養介護)とは、短期間、福祉施設などに宿泊しながら介護や機能訓練を受ける、介護サービスである。 関連 デイサービス(通所介護) デイケア(通所リハビリテーション)
がんの社会学

デイケア(通所リハビリテーション)

定義 デイケア(通所リハビリテーション)とは、自宅から日帰りで、病院、診療所、老人保健施設などに通い、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の指導の下でリハビリを行う、通所介護サービスの1種である。 関連 デイサービス(通所介護) ...
がんの社会学

デイサービス(通所介護)

定義 デイサービス(通所介護)とは、日帰りで、自宅から施設(デイサービスセンター)に通い、日常動作(食事・入浴など)の訓練や支援を受ける、通所介護サービスの1種である。 ポイントは日帰り、デイサービスセンター、日常生活支援である。 ...
がんの社会学

がん診療連携拠点病院

定義 がん診療連携拠点病院とは、2次医療圏(医療法で定められた地域単位)に1箇所を目安として設置された、各地域でがん診療の中心的役割を果たすことを期待される病院のことである。 がん診療拠点病院の役割 大きく4つの役割を持っている。 ...
3次予防(治療)

EQD2

定義 EQD2とは、1回2Gyで照射した場合に換算した、照射線量のことである。 EQD2 = d/n/((d+α/β)/(2+α/β)) d: 一回線量(Gy)、n: 照射回数、α/β:照射対象のα/β比 EQD2は様々...
3次予防(治療)

照射野内再発(in-field failure)

定義 照射野内再発 (in-field failure)とは、放射線治療後に、放射線が照射された範囲内から出現する再発のことである。 照射野とはどこかという定義が問題になるが、例えば30Gy以上あたった領域とか、処方線量の50%以上...
4次予防(緩和ケア)

オストメイト(ostomate)

同義語 オストメイト(ostomate) 定義 オストメイト(Ostomate)とは、ストーマ(人工肛門と人工膀胱)を持つ人の総称である。即ち人工肛門保有者と人工膀胱保有者の総称である。 オストメイトのためのWeb情報源 日本オス...
3次予防(治療)

高気圧酸素治療 (HBO : Hyperbaric oxygen therapy)

定義 高気圧酸素治療 (HBO : Hyperbaric oxygen therapy)とは、2絶対気圧(大気圧の2倍、水深10mの圧力)で1時間以上、100%酸素吸入する治療のことである(厚生労働省基準)。 適応疾患 東京医科歯科大...
3次予防(治療)

多発がん (multicentric cancer)

同義語 多発がん (multicentric cancer)、多中心性がん 定義 多発がん (multicentric cancer)とは、同一時期に、同一臓器内に多発するがんのことである。 関連 多重がん (multiple c...
3次予防(治療)

重複がん (double cancer)

同義語 重複がん(じゅうふくがん、または、ちょうふくがんと読む)、二重がん(double cancer)、三重がん(triple cancer)... 定義 重複がんとは、同時期に異なる臓器に存在するそれぞれ原発性のがんのことである。...
3次予防(治療)

多重がん (multiple cancer)

定義 多重がん (multiple cancer)とは、「重複がん」と「多発がん」の総称である。 関連 重複がん 多発がん
3次予防(治療)

治療関連死 (treatment-related death)

定義 治療関連死 (treatment-related death)とは、治療の結果として生じた死亡のことである。治療との因果関係を認める死亡のことである。治療期間中に生じた原病死は治療関連死ではない。 がんにおける治療関連死 がん治...
3次予防(治療)

二次がん(second malignant neoplasm)

同義語 二次がん(second malignant neoplasm)、二次性発がん、続発性腫瘍 定義 二次がんとは、一次がんに対する治療(放射線治療や抗がん剤治療)による正常細胞の障害の結果として、治療後数年から数十年後に発生する一...
2次予防(検診)

40代を胃がん検診の対象外とすることの是非

2015年から40代は胃がん検診の対象としない方向で国の方針が変更になりました。 この変更の妥当性について検討してみました。 まとめ NNS(Number Needed to Screen) 1000名以下が検診として適格であるという...
がんの生物学

がん関連遺伝子 (cancer-critical genes)

定義 がん関連遺伝子(cancer-critical genes) とは、変異すると発がんに寄与する全ての遺伝子の総称である。140個程度存在すると考えられている(Vogelstein 2014, Cancer Genome Landsc...
がんの疫学

日本人のがん罹患率の性差

日本人においては男性のがん罹患率は女性のがん罹患率より高いという事実がある。 年齢からの考察 実は59才までは女性の方ががん罹患率は高い(男性 7.5%、女性 10.3%) 『がんの統計'14』がん研究振興財団 2015。つまり男性のが...
1次予防(発生予防)

前立腺がんのリスク因子

遺伝、肥満は前立腺がん発祥のリスク因子である。 遺伝 前立腺がん患者の1/4に家族歴がある。約9%が遺伝性。 父母、兄弟のうち1人が前立腺がん→発症リスク2倍 父母、兄弟のうち2人以上が前立腺がん→発症リスク5-11倍(1) (1...
3次予防(治療)

前立腺がんのアクティブサーベイランス

アクティブサーベイランスとは、低リスク前立腺がんに対して即座に治療を開始するのではなく、検査を続けながら経過観察をし病勢が進行した時点で治療に踏み切る治療方針の1つである。 対象:GS 6以下、PSA 10ng/ml以下、cT1~2a...
4次予防(緩和ケア)

『がんの療養とリハビリテーション』

リハビリテーションの対象となる障害の種類 がんそのものによる障害 ・骨への転移による痛みや骨折 ・脳腫瘍による麻痺や言語障害 ・脊髄腫瘍や転移による麻痺や排尿障害 ・腫瘍が末梢神経を巻き込むことによるしびれや筋力の低下...
2次予防(検診)

前立腺がん生検陽性率

PSA値と前立腺がん針生検陽性率は以下の通りである。 PSA値 針生検陽性率 4以上10未満 25-30% 10以上 50-80% 出典  日本泌尿器科学会編:前立腺癌診療ガイドライン2...
1次予防(発生予防)

前立腺がんの予防

食品 イソフラボン、リコピン(特に加熱したトマト食品)、コーヒー、クルクミンなどに予防効果あり。 運動 週35Mets以上の運動は、発がんリスクを4割減少させる。(1) 参考 (1) Patel AV,2005 : Recreat...
がんの社会学

『事業場における治療と職業性生活の両立支援のためのガイドライン』(H28年2月厚生労働省)

H28年2月、厚生労働省から出された『事業場における治療と職業性生活の両立支援のためのガイドライン』のポイントをまとめた。 本ガイドラインの主旨 「本ガイドラインは、がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎などの治療が必要な疾病を抱える労働者...
がんの社会学

『がん患者の就労や就労支援に関する現状』

平成26年2月17日(月)厚生労働省「第1回がん患者・経験者の就労支援のあり方に関する検討会」【資料3】がん患者の就労や就労支援に関する現状(PDF:1,886KB)より重要なポイントをピックアップした。 (1) がん診断後の職業と収入の...
1次予防(発生予防)

遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)

同義語 遺伝性乳がん・卵巣がん(hereditary breast and ovarian cancer ; HBOC) 疾患概念 原因:生殖細胞におけるBRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異 遺伝形式:常染色体優性 女性...
がんの疫学

卵巣がんの疫学

日本の疫学 罹患者数 1万400人/年 (1) 死亡者数 4800人/年 (1) 生涯罹患リスク 1.2% (2) 死亡リスク 0.52% (2) 体がん罹患率は1975年から2011年の間に2倍以上に上昇している...
2次予防(検診)

リンチ症候群(Lynch syndrome)

同義語 リンチ症候群(Lynch syndrome)、遺伝性非ポリポーシス大腸がん (hereditary nonpolyposis colorectal cancer : HNPCC) 疾患概念 リンチ症候群は、大腸がん、子宮体がん...
2次予防(検診)

子宮体がん検診

検診方法、検診効果 2016年時点では確立していない。 体がん検診(子宮内膜細胞診)には、体がんの罹患率や死亡率減少効果の報告はない。無症状者に対する有効性のエビデンスも勿論ない。 文献 日本医師会雑誌 2016/04 第145...
がんの疫学

子宮体がんの疫学

日本の疫学 罹患者数 1万7800人/年 (1) 死亡者数 2400人/年 (1) 生涯罹患リスク 1.7% (2) 死亡リスク 0.23% (2) 体がん罹患率は1975年から2011年の間に6倍以上に上昇してい...
2次予防(検診)

子宮頸がん検診

検診内容 対象年齢:20歳以上 検診頻度:2年に1回 検査内容:子宮頸部擦過細胞診 検診効果 浸潤がん罹患リスク 84%低下 (1) 死亡リスク 59%低下 (2) 受診率 受診率 42%(2013年) 文献 ...
がんの疫学

子宮頸がんの疫学

日本の疫学 罹患者数 1万2500人/年 死亡者数 2800人/年 生涯罹患リスク 1.4% 死亡リスク 0.29% 国立がん研究センターがん対策情報センター:がん登録・統計ー最新がん統計 国立がん研...
1次予防(発生予防)

頸がんワクチン

頸がんワクチンはHPV感染を防ぐことで子宮頸がんを予防するワクチンである。 日本で使用可能な製品(2016現在) サーバリックス(HPV16,18に対する2価ワクチン) ガーダシル(HPV16,18,6,11に対する4価ワクチン)...
がんの生物学

プロモーター (promoter)

定義 プロモーター(promoter)とは、遺伝子の内部あるいは近傍に存在し、その遺伝子の発現を調節する領域のことである。 プロモーターはDNA上のある条件を満たす領域のことである。条件1は場所に関するものであり、遺伝子の内部あるい...
スポンサーリンク