がん辞典

がんの生物学

EGFR

erbB受容体ファミリーに属する膜貫通型受容体蛋白である リガンドの結合により二量体を形成する 非小細胞肺癌を含む多くの固形がんで過剰発現している この経路の活性化が腫瘍増殖と関連していると考えられており治療の標的となって...
3次予防(治療)

毒性プロファイル(toxicity profile)

定義 1つの治療に伴う毒性(有害事象)は様々なものがある。毒性プロファイル(toxicity profile)とは、ある毒性が強く、他の毒性は弱い、というようなある治療の毒性の全体的特徴のことである。 関連 paper toxicit...
3次予防(治療)

paper toxicity

定義 paper toxicityとは、治療に伴う毒性のうち、臨床検査などで検出されるが、患者の主観的体験には全く影響を及ぼさないもののことである。 例えば抗癌剤投与に伴う軽度の好中球減少などはpaper toxicityの例である...
3次予防(治療)

パフォーマンス・ステータス(Performance Status, PS)

定義 パフォーマンス・ステータス(performance status)とは患者の全身状態を半定量的に評価する指標のことである。日常生活に必要な作業を自分でどの程度こなせるかという視点でスコアリングされる。がんの治療方針の決定、治療効果の...
がんの生物学

cancer immunoeditingとは

cancer immunoeditingとは、免疫が癌を制御したり形づくる能力のことである。 cancer immunoeditingは、3つのプロセス(即ちelimination、equilibrium、escape)の結果であると考え...
3次予防(治療)

皮膚悪性黒色腫(メラノーマ)に対する放射線治療の適応

皮膚悪性黒色腫に対する放射線治療の適応は、(1) 術後照射、 (2)遠隔転移症例に対する緩和照射の2つである。 (1) 術後照射 再発高リスク症例が対象となる。再発部位は原発巣と所属リンパ節である。ガイドラインによれば、治療目的は局所制...
2次予防(検診)

日本における甲状腺乳頭がんの潜在がんの有病率

Yamamotoら(1996)は日本における甲状腺乳頭がんでの潜在がんの有病率を剖検研究に基づいて報告した。 408人の連続した剖検症例に基づき、16-82歳の 46症例(11.3%)にて 64の潜在乳頭がん( occult papi...
2次予防(検診)

日本における前立腺がんの潜在がんの有病率

(Yatani, 1988)らは、日本人における潜在的前立腺癌の有病率の経時的変化を剖検研究に基づいて報告している。 有病率は1982-1986年に剖検された660人の群では34.6%、1965–1979年に剖検された576人の群では...
がんの生物学

子宮頸癌の前がん病変の分類法の歴史

子宮頸癌の前がん病変の分類法として、歴史的には3つのものが重要である。即ち(1) 歴史的分類 (2) Bethesda分類(1988-) (3) LAST分類(2012-)である。以下、各分類の概略をまとめる。 歴史的分類 前癌状態の扁...
がんの疫学

日本における非小細胞肺がん死亡者数の推定

日本の肺がん全体の死亡者数は国立がん研究センターが公開している。非小細胞肺がんの死亡者数を直接示した統計は見つけられなかった。そこで、非小細胞肺癌、小細胞肺癌が肺がん全体に占める割合とそれぞれの5年生存率のデータをもとに、肺がん全体の死亡者...
3次予防(治療)

ヨード制限

ヨード制限とは、ヨード含有率の高い(1)食品の摂取と (2)薬品の投与を避けることである。 甲状腺がんに対するヨード内服治療ではヨード制限が必須である。 ヨード制限食(=ヨード含有率の高い食品の摂取回避) ヨード摂取量を50μg/...
がんの社会学

患者申出療養とは

患者申出療養とは、患者が希望すれば、迅速な審査で国内未承認の薬剤を使った医療を混合診療として認める制度(保険外併用療養費制度)である。 患者申出療養の小史 2014年6月13日、規制改革会議 「規制改革に関する第2次答申」において、患者...
がんの疫学

日本の肺がん診断時ステージ割合の年次推移

日本における肺癌の診断時ステージ割合は経時的に変化しているのであろうか? がん情報サービス(がん登録・統計)で公開されている全国データをもとに分析を行った。 元データには「不明」「空欄」という項目があるが今回の集計では除外し、0...
がんの疫学

日本の胃がん診断時ステージ割合の年次推移

日本における胃癌の診断時ステージ割合は経時的に変化しているのであろうか? がん情報サービス(がん登録・統計)で公開されている全国データをもとに分析を行った。 元データには「不明」「空欄」という項目があるが今回の集計では除外し、0~Ⅳ期の...
2次予防(検診)

過剰診断とは何か?

正しいがん検診はがん死の予防に有効です がんによる死を避けるためには早期発見、早期治療が有効です。進行したがんは治療が難しく、また症状が出た時にはがんは進行していることも稀ではないからです。 実は、欧米ではがんによる死亡は既に頭打ち...
がんの疫学

子宮頸がんの予後

American Cancer Society, 5年生存率 ステージ 5生率 Stage IB 80 percent Stage IIA 63 percent Stage IIB ...
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