日本人においては男性のがん罹患率は女性のがん罹患率より高いという事実がある。
年齢からの考察
実は59才までは女性の方ががん罹患率は高い(男性 7.5%、女性 10.3%) 『がんの統計’14』がん研究振興財団 2015。つまり男性のがん罹患率の高さは、高齢化するにつれ男性のがん罹患率が女性よりも急速に増加することによる。
原因に関する考察
男性にがんが多い理由の大半は、男性の喫煙率・飲酒率の高さで説明可能である。性およびホルモン依存性のがん(乳癌、婦人科がん、前立腺がん)を除いたがんについて、喫煙、飲酒を含む一般的なリスク因子を統制した上で、性差の影響を考えると、胃がん、肝がんは男性に多く、大腸がんや女性に多い傾向がある。この理由としては女性ホルモンが胃がん、肝がんに対しては防御的に作用する可能性や、体内貯蔵鉄量(酸化的に働く)の性差(男性の方が貯蔵鉄量が多い)などの影響が考えられている。
参考
『なぜ男性はがんになりやすい?』津金昌一郎 日本医師会雑誌 第145巻・第2号 2016


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