ヨード制限とは、ヨード含有率の高い(1)食品の摂取と (2)薬品の投与を避けることである。
甲状腺がんに対するヨード内服治療ではヨード制限が必須である。
ヨード制限食(=ヨード含有率の高い食品の摂取回避)
ヨード摂取量を50μg/day以下にした食事のこと。
絶対に食べてはならない食品、できるだけ食べないように注意する食品、食べてもかわまない食品を『ヨウ素制限のコツ(第3版)』(富士フィルムRIファーマ株式会社)より引用する。
ヨード含有率の高い薬品
ルゴール液、ヨード含有うがい液、ヨード造影剤
甲状腺ホルモン剤(リオチロニンナトリウム、レボチロキシンナトリウムなど)
総合感冒剤(ダンリッチなど)
抗不整脈薬(アミオダロンなど)
胃炎・消化性潰瘍剤(マリジンM、ガストロフィリンなど)
肝不全治療薬(アミノレバンなど)
添加物として赤色3号を含むためにヨード制限中に休薬すべき薬品と赤色3号を含まない同効薬
(『患者様向け ヨウ素制限食のポイント第4版』より引用)
参考資料
『甲状腺腫瘍診療ガイドライン』(2010年版) CQ41
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