同義語
平均有病期間、平均罹病期間、average duration of disease
定義
有病期間はある疾病に罹患している期間である。平均有病期間(average duration of disease)はある集団における有病期間の平均値である。しかしながらその厳密な定義は一定していない。開始時点としては診断時点、症状発現時点などが考えられる。終了時点としては治癒時点、死亡時点、脱落時点などが考えられる。
観察集団が安定状態にある場合(=有病率が一定、発生[=罹患]と消失[即ち治癒あるいは死亡]がほぼ同等)である場合、以下の関係が成立する。
有病割合 / (1 – 有病割合) = 罹患率 x 平均有病期間
(*)なお、有病割合 / (1 – 有病割合)は有病割合オッズ(prevalence odds)と呼ばれる
上記に加え更に有病割合が低い場合、 1- 有病割合 ≒ 1と近似できることから、以下の関係が成立する。
平均有病期間 = 有病割合 / 罹患率
罹患率、有病割合、治癒率、死亡率の速度を雨と貯水槽の関係に例えた図
この図で言えば、平均有病期間とは雨水が貯水槽に留まっている平均時間ということになる。
関連
参考
Online MPH and Teaching Public Health | SPH
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