guarantee-time bias (GTB)

同義語

immortal time bias, survivor treatment selection bias, survivor bias

定義

guarantee-time bias (GTB)とは、生存時間解析において、群間比較に使用する変数として、(観察開始前に既に決まっており観察期間を通して変わることのないベースライン変数、例えば性別など、ではなく)、観察開始後に発生するイベント(このイベントを分類イベント classifying eventと呼ぶ、例えば治療に対する反応性など)を使用することによって発生するバイアスである。

時間上は、観察開始時点 → 分類イベント発生時点 → アウトカム(関心対象であるイベント)発生時点、の順に発生する。

分類イベントが発生した群を”イベントあり群”、分類イベントが発生しなかった群を”イベントなし群”とするわけであるが、イベントあり群に割り当てられるためには、少なくともそのイベントが発生するまでの時間、アウトカムを経験せずに生存していなければならない。イベントなし群においてはその限りではない。この違いが、イベントあり群の生存時間が良好であるように見せかけるバイアスを生み出す。このバイアスがguarantee-time bias (GTB)である。

対処法

guarantee-time bias (GTB)に対応する代表的な統計手法は3つある。

1. Conditional Landmark Analysis

2. Extended Cox Model with Time-Varying Covariates model

3. IPW (inverse probability-weighted) model

参考

Challenges of Gurantee-Time Bias (Giobbie-Hurder et al. 2013)

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