定義
飽和モデル(saturated model)とは、全ての主効果に加え、考えられる全ての交互作用を含むモデルのことである。考えられる全ての交互作用の次数に制限はない(2次、3次・・・)。
飽和モデルは自由度0のモデルと言うこともできる。
単回帰モデルは飽和モデルの例である(そもそも交互作用が存在しないため)。
飽和モデルの数学的性質
飽和モデルでは、モデルの適合度に関するχ2乗検定(帰無仮説はモデルはデータに従っている)のχ2乗値は必ず0になる。即ちこのχ2乗検定には検定としての意味がない。
飽和モデルでは絶対適合度指標(CFI、RMSEA、SRMRなど)は必ず最良の値を示す。従ってこれらの指標を参照する意味もない。
関連
適合度指標 (fit index)
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