日本人の喫煙率
習慣的に喫煙している人の割合は20.1%(男性32.4%、女性9.7%)。このうち35.4%の人はタバコをやめたい、と回答している。(2013年 国民健康・栄養調査)
日本人のがんのうち、たばごが原因を占める割合
男性で30%、女性で4%。2008年のデータではもし喫煙がなければ14万人ががんに罹患しなかったと推測される(がん研究振興財団の試算)。
Inoue, M. (2005). Evaluation Based on Systematic Review of Epidemiological Evidence Among Japanese Populations: Tobacco Smoking and Total Cancer Risk. Japanese Journal of Clinical Oncology, 35(7), 404–411. http://doi.org/10.1093/jjco/hyi114
日本人においてたばこで増えると考えられているがん
喫煙者は非喫煙者にくらべて発がんリスクが約1.5倍になる
肺がん、食道がん、膵臓がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、乳がんなどで喫煙との関連性が示されている
米国人のがんの要因に喫煙が占める割合
たばこ(30%)、食事(30%)、運動不足(5%)、職業(5%)、遺伝(5%)、ウィルス・細菌(5%)、周産期・生育(5%)、アルコール(3%)、その他(12%)
Harvard Center for Cancer Prevention: Harvard Report on Cancer Prevention, Volume 1: Causes of Human Cancer, Cancer Causes Control 1996 ;7:S3-S59.
寿命(喫煙者 vs 非喫煙者)
広島・長崎の被爆者の追跡研究では、喫煙者は非喫煙者に比べ、男性で8年、女性で10年寿命が短い。
受動喫煙
受動喫煙によって肺がん(特に腺がん)や乳癌のリスクが高まる
夫が喫煙者の妻の肺癌の危険性は、夫が非喫煙者の妻のより27%高い。
タバコを吸わない女性の肺腺癌の37%は夫からの受動喫煙による。
禁煙の効果
禁煙した期間が長いほど肺癌の危険性は低下する。
Tobacco Control: Reversal of Risk afterQuitting Smoking, IARC Handbooks of Cancer Prevention, Volume 11. IARC Nonserial Publication
タバコに含まれる発がん物質
たばこの煙には約4千種類の化学物質が含まれていて、その中にはニトロソ化合物、多環芳香族炭化水素(たかんほうこうぞくたんかすいそ)、芳香族アミン、アセトアルデヒド、砒素(ひそ)等、約60種類の発がん性化学物質が含まれています。
(がん情報サービス http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/factor.html#hyo01 )
喫煙者の発がんリスク(放射線被ばく線量換算)
喫煙者で2000ミリシーベルト、非喫煙者の受動喫煙で100ミリシーベルトに相当する
(国立がん研究センター)
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