03-08 唾液腺腫瘍

基礎知識/治療方針

  • 唾液腺腫瘍の治療第一選択は手術である。
  • RTの適応は(1)ハイリスク症例に対する術後照射と(2)切除不能症例に対する根治照射である。具体的には組織型と臨床病期から適応を決める。
  • 補助化学療法の有用性についてはコンセンサスがない

  • 放射線治療の適応となる症例

    1. 病理学的に高悪性度
    2. 局所進行例で術後腫瘍残存ありまたはその疑いが強い場合
    3. 切除不能例または局所再発例
  • 組織型による分類

悪性度 組織型
低悪性度群 腺房細胞癌、低悪性度粘表皮癌など
高悪性度群 腺様嚢胞癌ACC、高悪性度粘表皮癌など
  • 低悪性度群は手術単独が基本。被膜外浸潤例、再発例では腫瘍床へPORTの適応あり。cN0ではND、ENIしない。
  • 高悪性度群は全例術後照射の適応。予防的頸部リンパ節郭清未実施例、予防的頸部リンパ節郭清後pN+例では患側ENIを行う。

  • 臨床病期による分類

    • Ⅰ/Ⅱ期では病理学的ハイリスク群が術後照射の適応
    • III-IV期も術後照射の適応(局所制御率を向上する)

放射線治療(耳下腺腫瘍)

  • CTV=GTV(PORTでは腫瘍床) + 患側リンパ領域 (cN0では不要)
  • 患側リンパ領域はENI未施行時はレベルⅠ-III。頸部リンパ節郭清後pN+例では患側レベルⅥ-Ⅴも含めることあり
  • 顔面神経に沿った傍神経浸潤陽性時(特にACC)は、膝神経節~頸乳突孔に至る顔面神経走行路にも予防照射が必要

放射線治療(顎下腺腫瘍)

  • CTV : 基本的に耳下腺腫瘍と同じ。腫瘍床には患側顎下三角を含む。リンパ節領域はレベルⅠ-IIIであるが、腫瘍が正中を超えていた場合、対側リンパ節領域への照射も必要。

線量分割(術後照射)

  • 腫瘍床に対しては、 完全切除例:50Gy/25Fr/5w、不完全切除例、神経浸潤例、骨浸潤例では 60Gy/30Fr/6w、肉眼的残存例:66Gy/33Fr/7w
  • リンパ節領域に対しては、予防照射:46-50Gy/23-25Fr/4-5w、pN+で50-60Gy/25-30Fr/5-6w

線量分割(根治照射)

  • 66-70Gy/33-35Fr/7w

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