基礎知識
- 舌癌は口腔がんの50%、多くは舌縁発生、80%以上が扁平上皮癌。
- 術前照射、根治照射、術後照射いずれもある
- 小線源(Ⅰ-II期)、外照射いずれもある
- 近年、局所進行癌に対する動注化学放射線治療が施行され、手術に匹敵する成績が報告されている
- 術後照射では、再発リスクにあわせた治療方針が選ばれる
- 再発高リスク(顕微鏡的断端陽性、節外浸潤陽性) → 化学放射線治療
- 再発中リスク(多発リンパ節転移、神経周囲浸潤陽性) → RT単独
小線源治療(低線量率)
- Cs-137針(現在は供給停止)、Ir-192ヘアピン/シングルピン、Au-198粒子が使用される
- Cs-137、Ir-192では線源から5mm離れた点を線量評価面として 65-70Gy/5-7d。
- Au-198では、永久崩壊で80-90Gy
小線源治療(高線量率)
- Ir-192またはCo-60マイクロ線源を使用する
- 中央アプリケータから5mmの点を線量評価点とする
- 1回5-6Gy、1日2回照射
- 総線量 55-60Gy/9-10Fr/5-7d
外照射
- CTV high risk : 顕微鏡的残存が疑われた部位(CTV primary) + リンパ節転移で節外浸潤を認めた部位(CTV nodal)
- CTV intermediate risk : 多発リンパ節転移、神経周囲浸潤、T3-4などの領域(=中間リスク因子を認める部位)
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CTV low risk : 予防域
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根治照射: 予防域含め 40-50Gy/20-25Fr/4-5w → boostで総線量 60-70Gy/30-35Fr/6-7w
- 術前照射: 総線量 30-40Gy/15-20Fr/3-4w
- 術後照射: 予防域含め 40-50Gy/20-25Fr/4-5w → CTV high riskには60-66G/30-33Fr/6-6.5wまで、CTV intermediate riskには 56-60Gy/28-30Fr/5.5-6wまで
併用療法
- 進行癌に対してシスプラチンを中心とした同時化学放射線治療の有用性が報告されている
治療成績
| 治療 | 成績 |
|---|---|
| 小線源治療(Ⅰ期) | 5y生存率:79-93% |
| 小線源治療(II期) | 5y生存率:70-83% |
| 小線源治療±外部照射(III期N0例) | 67% |
| 小線源治療+頸部郭清術±外部照射(III期N1例) | 35% |
| 動注CRT(II期) | 3y生存率:67% |
| 動注CRT(III期) | 3y生存率:43% |
| 全身化学療法併用RT(III-IV期) | 5y生存率:66% |

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