6-11 全脳全脊髄照射

ざっくり言うと

  • 髄芽腫、高悪性度上衣腫、播種を伴う胚細胞腫などに適応あり
  • 線量は30Gy±5Gy程度である
  • CSIのみという治療はなく、CSI後必ず原発ブーストを加える。

基礎知識

  • 適応となる疾患: 髄芽腫、松果体腫瘍、一部の脳室上衣腫などくも膜下腔に進展・播種をきたしやすい脳腫瘍

  • 全脳照射の下縁はC2、上部脊髄照射の下縁はL2、下部脊髄照射の下縁はS2が目安である。

    • くも膜下腔はS2レベルまである。個人差があるため可能な限りMRIで確認をすべき。
  • 仙骨領域の照射野の左右の幅は仙腸関節までを含める。
  • 治療計画CTは腹臥位で撮像する
  • 全脳照射は左右2門、全脊髄照射は後方1門が基本
  • 隔日/一定線量/一定時期ごとに、繋ぎ目をすこしずらした照射野で照射する。
    • 例えば上部脊髄照射の上下縁を1cmずつ伸ばし、全脳照射、下部脊髄照射の範囲を1cm縮める。
  • 骨髄抑制が必発である。

  • 化学療法との同時併用は原則としてしない。

線量

疾患 線量
Medulloblastoma(原則として全例) 30-36Gy/3.5-4.5w
Ependymoma(高悪性度) 30-35Gy/3.5-4.5w
Germinoma(播種症例など) 25-30Gy/3-4w
  • いずれもCSI後に原発巣へのブースト照射を追加する。

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