5-01 高線量率

基礎知識

  • 1989 キュリー婦人がRa-226を発見 → 1901 皮膚ループスへの臨床応用開始
  • Ra-226による医療者の被曝、壊変生成物による汚染事故が発生
  • Ra-226より安定した低エネルギー人工同位元素が開発された
核種 開発年
Co-60 1948
Ir-192 1954
Cs-137 1957

線源の特性

核種 半減期 γ線エネルギー 鉛半価層 比放射能
Co-60 5.27年 1.25MeV 1.1cm 200Ci/g
Ir-192 74.2日 0.38MeV 0.30cm 450Ci/g
  • 鉛半価層が薄い → 遮蔽が容易
  • 比放射能が高い → 線源のミニチュア化が可能

基本手技

  • 頸癌、膣がん、舌癌以外手技は統一されていない

子宮頸癌

  • 子宮頸癌取り扱い規約では、左右のA点のうち線量率が低い方へ線量処方し、両方のA点線量を記載する

頭頸部癌

  • 早期口腔癌、早期ー中期中咽頭癌は組織内照射の対象となる
    • 骨・軟骨浸潤や上下咽頭へ浸潤した場合は適応外。
  • 早期上咽頭癌は腔内照射の対象となる
  • ICRU Report 58に沿った報告が望ましい。
  • ICRU Report 58(1997年発行)はパリ法以外のシステムで作成した計画の、パリ法的な報告を可能とする記録・報告システムである。

乳癌

  • 根治RTや温存療法におけるブースト、近年はAPBI(加速乳房部分照射)として早期乳癌に使用されている。
  • APBIには腔内照射(Mammositeに代表される)と組織内照射(日本でも実施される)がある。

前立腺癌

  • 日本ではI-125永久挿入治療の開始に先立つこと約10年、1994年1月より高線量率組織内照射が思考されたが、分割照射による患者、医療者の負担が大きいため、I-125より普及していない。

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