放射線と抗癌剤併用による有害事象の増強
| 分類 | 影響 | 併用による作用 | |
|---|---|---|---|
| アルキル化剤 | マスタード薬 | シクロフォスファミド | 骨髄抑制の増強 |
| 代謝拮抗薬 | 葉酸拮抗薬 | メソトレキセート | 髄注と全脳照射で白質脳症のリスク上昇 |
| ピリミジン拮抗薬 | フルオロウラシル | 粘膜炎の増強 | |
| テガフール | 粘膜炎の増強 | ||
| テガフール・ウラシル(UFT) | 粘膜炎の増強 | ||
| テガフール・ギメラシール・オテラシル(TS-1) | 粘膜炎の増強、血液毒性の増強 | ||
| ゲムシタビン | 胸部照射との併用は禁忌(心毒性)、腹部照射との併用で有害事象増加 | ||
| 抗腫瘍性抗菌薬 | アンスラサイクリン径 | ドキソルビシン | 心筋障害、骨髄抑制の増強 |
| アクラルビシン | 心筋障害、骨髄抑制の増強 | ||
| その他 | マイトマイシンC | マイトマイシンCの有害事象増強 | |
| アクチノマイシンD | 骨髄抑制増強 | ||
| ブレオマイシン | 胸部照射との併用は禁忌(肺線維症)、頭頸部照射で粘膜炎増強 | ||
| 微小管阻害薬 | ビンカアルカロイド | ビンクリスチン | 肝臓照射で肝毒性増強 |
| ビンデシン | 骨髄抑制増強 | ||
| ビノレルビン | ビノレルビンの有害事象増強 | ||
| タキサン | パクリタキセル | パクリタキセルの有害事象増強 | |
| ドセタキセル | 骨髄抑制の増強 | ||
| 白金製剤 | シスプラチン | 髄外照射で聴覚障害増強 | |
| カルボプラチン | カルボプラチンの有害事象増強 | ||
| ネダプラチン | ネダプラチンの有害事象増強 | ||
| トポイソメラーゼⅠ阻害薬 | イリノテカン | イリノテカンの有害事象増強 | |
| トポイソメラーゼⅠ阻害薬 | エトポシド | 骨髄抑制増強 |
中枢神経系
- メトトレキセートの髄腔内注入 + WBRTにて白質脳症のリスク上昇
- CDDP + 髄外照射で聴障害増強
末梢神経系
- ビンカアルカロイド系、タキサン系の抗癌剤は末梢神経障害を増悪させる
粘膜系
- ピリミジン系拮抗薬による粘膜炎増悪(頭頸部、食道、腹部など)が有名
- ブレオマイシンは一定量以上併用すると放射線肺炎が必発 → 胸部RTとの併用は禁忌
- ピリミジン系拮抗薬、タキサン系、トポイソメラーゼ阻害薬などでは強い下痢を生じる危険性あり
- CDDP + RTで高度の下部粘膜炎のリスクあり(婦人科領域など)
心臓
- ゲムシタビンは心毒性が強く、胸部照射との併用禁忌
皮膚(リコール現象; recall phenomenon)
- RT皮膚炎が改善 → 抗癌剤投与 → 皮膚炎再燃する現象
- 原因は不明(免疫系=サイトカインの影響が指摘されている)
- アクチノマイシンDで最初に報告
- ドキソルビシン、ビンクリスチン、シクロフォスファミド、ドセタキセルなどでも報告あり

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