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7-42 胆道系腫瘍
篠原2010
2015.08.12
基礎知識
- 胆道とは: 肝細部から分泌された胆汁が十二指腸に流出するまでの全経路。肝外胆管と肝内胆管からなる。
- 日本胆道外科研究会による取扱規約では、肝外胆管系に原発した癌を胆道癌と定義している。(肝内胆管癌は日本では肝癌に分類する)。
- 胆道癌は胆嚢癌、胆管癌、乳頭部癌に分けられる
- 日本の胆管癌死亡者数は増加傾向。2008年には1万7304人
- 男女比は胆管癌では1.7:1、胆嚢癌では1:2
- 症状: 特異的症状はない。胆石や堪能・胆道炎による症状として腹痛、黄疸、発熱、体重減少、しこりの触知など
治療方針
胆道がん診療ガイドライン(2007年)
- 胆道癌切除後断端陽性例に対する放射線治療の施行については十分なエビデンスがない(推奨度C2:十分な科学的根拠がないので、明確な推奨はでいない~有用性を支持または否定する根拠が十分ではない)
- 切除不能胆管癌に対しては放射線治療を行うことを考慮してもよい(推奨度C1:高いレベルの科学的根拠はないが、行うことを考慮してもよい。有用性が期待できる可能性がある。
- 放射線療法の際に腔内照射の併用が有用とされる報告が多くある(推奨度C1)
- ステント開存期間延長にRTが有用との報告もある
放射線治療
- 外照射の処方線量: 1.8-2.0Gy/Frにて50Gy/25Fr(40-60Gy)程度。当初広い範囲で40-50Gy投与後、可能であればboostとしてGTVのみに限局させ10-30Gy追加。根治目的には60Gy/5-6w以上が必要。
- 小線源の処方線量: 線源中心より0.5-1.5cmないし粘膜面より0.5cmの深さで10-30Gy(HDRなら1回線量5-6Gy)など。標準化されていない。
併用療法
- 標準的化学療法はない
- 2009NCCNでは5-FUやカペシタビンを推奨
標準治療成績
- 手術例にて5y生存率40%程度。
- 手術後局所再発率 50%以上
- 全国胆道癌登録調査報告(1998-2004 5584名, 胆管癌:2732名、胆嚢癌:2067名、乳頭部癌:785名)では、5年生存率は胆嚢癌:33.1%、胆嚢癌:41.6%、乳頭部癌:52.8%
- 治癒切除、リンパ節転移の有無、神経周囲浸潤の有無などが予後を規定する
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