基礎知識
- 腎盂・腎杯、尿路の上皮から発生する癌を上部尿路上皮癌と総称する
- 腎盂癌の男女比は2-3:1
- 尿管がんは遠位1/3に好発する
- 上部尿路癌患者の約1/3に膀胱癌が発生する
- 腎盂・腎杯・尿管には膀胱のような発達した固有筋層がないため、容易に劈開浸潤、リンパ行性転移、血行性転移をきたす
- 移行上皮癌(transitional cell carcinoma)は尿路上皮癌(urothelial carcinoma:UC)へと用語変更された。
- 悪性腫瘍の90%が尿路上皮癌であり、扁平上皮癌は7-8%である
病期分類
- 腎盂癌の所属リンパ節は、腎門部リンパ節、腹部傍大静脈リンパ節、腹部傍大動脈リンパ節である
- 尿管癌の所属リンパ節は、腎門部リンパ節、腹部傍大静脈リンパ節、腹部傍大動脈リンパ節に加え、骨盤内リンパ節である
- 患側 or 対側はN分類には関係しない
治療方針
- 腎尿管全摘除術(腎・尿管・尿管口周囲の膀胱壁を一塊として切除)が標準術式
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腫瘍の異型性が低く表在性の場合 or 片腎や対側腎機能低下例では、尿管部分切除、腎盂鏡や尿管鏡による内視鏡下切除が行われる
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化学療法: M-VAC(シスプラチン、アドリアマイシン、ビンブラスチン、メトトレキサート)、CMV(シスプラチン、メトトレキサート、ビンブラスチン)、シスプラチン+ゲムシタビンなど
- まれではあるが、片腎や対側腎機能低下の腎盂尿管CISに対して、腎盂尿管BCG注入療法を行うことがある(短期的には良好な成績が報告されている)
放射線治療
- 局所進行癌に対する術後照射を行う。局所制御率、生存期間ともに改善する。
- シスプラチンとの併用、手術 → ケモ → CRTでも良好な成績が報告されている
- 処方線量: 45Gy/25Fr/5w~ 50Gy/25Fr/5wが標準
- 治療成績: T3/4 and/or N(+)例に対するPORTにて5yOS:27%、更に化学療法追加にて 5yOS:67%の報告あり

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