6-15 BNCT

基礎知識

  • 中性子はエネルギーによって原子核との反応が大きく変化する
  • 速中性子( > 10Kev)
  • 熱中性子 ( > 0.5eV、平均 0.025eV)
  • BNCTでは熱中性子を用いる (BNCT以前には速中性子線治療が期待された)。正確には現在は熱外中性子(0.6eV-10keV)を用いる。
  • B-10はホウ素の安定同位体である(天然存在比:19.9%)。
  • B-10は中性子捕獲断面積が 3595barnと非常に大きい
  • B-10を腫瘍に選択的に集積させることができれば、これに熱中性子照射を組み合わせることでα線による選択的な殺細胞効果を上げることが可能。これがBNCTの原理
  • BNCTの成否はホウ素化合物が握っている。臨床研究で使用されているんは、BSH(Borocaptate)、BPA(para-boronophenylalamine)の2種類
  • ホウ素化合物に期待される性質は2つ。(1)腫瘍選択性が高い (2)それそのものは毒性が著しく低い
  • BNCTでは個々の腫瘍におけるホウ素化合物の腫瘍:正常組織集積比(Tumor/Normal tissue ratio; T/N ratio)を事前に知る必要がある。
  • 中性子照射を1時間以内に終了するためには原子炉が必要である。
  • BNCTの研究対象は当初は悪性脳腫瘍と悪性黒色腫であった。現在では再発頭頸部癌、多発性肝癌、肺癌などへ適応拡大している。

Whole Organ X-ray therapy

  • Whole Organ X-ray therapyは臓器全体を標的とするX線治療である。全脳照射、乳癌温存術後照射、前立腺癌根治照射などに用いられている。
  • Whole Organ X-ray therapy は多発する腫瘍、多中心的に微視的に残存する腫瘍に有効な治療法である。
  • Whole Organ X-ray therapyが成立するためには、治療可能比が高くなければならない。つまり癌の放射線感受性が高く、臓器の耐容線量が高いこと。
  • X線に対する耐容線量の低い、肺や肝では、Whole Organ X-ray therapyは非現実的である → Whole Organ BNCTの可能性が模索されている(多発性肝腫瘍、悪性胸膜中皮腫などでの報告あり)

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