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7-94 上大静脈症候群(SVC症候群)
篠原2010
2015.08.02
ざっくり言うと
- 症状(気道狭窄、脳浮腫)がなければ慌てなくてよい(教科書では緊急照射に入っているが、それほど緊急ではない)
- やみくもに治療を急ぐより、根治治療可能かどうか、RT/ケモ/CRTどれでいくべきかなど、診断をつけて戦略をたてることの方が重要
- ステントや薬物(ステロイド、利尿剤)もうまく使っていく
- 症状は臥位で悪化する → RTにとっては不利な病態
基礎知識
- 気道狭窄や脳浮腫などの症状がない場合、それほど緊急性は高くない → 病理組織診断や画像診断で病状を精査の上、治療することが望ましい
- 根治性があれば根治治療する。根治性のない場合に限り、緩和治療をする。
- 小細胞肺癌や悪性リンパ腫では化学療法を第一選択とする。
- SVCの症状 : 臥位で悪化する上肢や顔面の浮腫、頚部圧迫感、息切れなど。
- 化学療法や放射線治療は、症状改善までに1-2週間を要することが多い
- ステント留置は最も即効性であるが、根治治療でない、血栓形成など重篤な副作用のリスクがあるなどの欠点もある。
- 一時的な対症療法としてステロイドや利尿剤が用いられる。特に緊急性を要する喉頭浮腫や頭蓋内圧更新時には積極的にステロイドを使用する。
放射線治療
- 姑息的RTでは5Gyx4Frや6Gyx2Frなどの処方線量も用いられる
- 長時間臥位安静が難しい症例もあり、そのような場合多少の線量分布改善よりも、短時間での照射完了可能な治療計画をすべき
治療成績
- 病理組織による違いはあるが、概ね 50-90%程度で症状改善を得られる。
- 悪性リンパ腫や小細胞肺癌では改善率が高い。
急性期有害事象
- 照射野に気道が含まれる場合、一過性の浮腫による気道狭窄が要注意
- 皮膚炎、食道炎、肺臓炎、宿酔など
- 特に再照射で治療効果が得られない場合、球速にSVC症候群の症状(気道狭窄や脳浮腫)が悪化することがある → 速やかにステント留置など他の治療に切り替える
晩期有害事象
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