ざっくり言うと
- 補助照射と救済照射がある
- 補助照射に関しては半分が無駄撃ち。うてば、真の陽性の人の場合、癌を1/2程度の確率で制御できる
- 生存への寄与は不明。局所制御は改善する。
- 頚癌PORTに比べれば副作用は少なく、局所制御改善のエビデンスはあるため考慮してよいだろう
- 遠隔転移か局所再発の見極めがキモ。局所再発例が対象だが、そのような人は遠隔転移の人よりそもそも予後がいい。だからどちらかというと予後のいい人を更に良くする治療。
- やるなら早めがいいだろう。無駄打ちのデメリットもそう大きくはないわけだし。
基礎知識
- PSAの半減期は3.15日。術後21-30日経過すれば検出限界以下に低下する
- 術後PSAが検出限界以下に低下したcT1-2N0M0前立腺癌でも45.6ヶ月の経過観察でPSA再発が25.3%に認められた(早期前立腺癌をオペで取りきれたと思っても3-4年みていると1/4が再発する)
- PSA上昇から遠隔転移が生じるまでの期間の中央値は8年
- PSA再発確認後にRT開始してもかなりの治療効果が期待できる
- 術後補助治療(ajuvant RT)か救済治療(salvage RT)のいずれを行うべきか、決着はついていない
- 50-60%の患者にはadjuvant RTは不要である
- PORTの適応は前立腺局所残存/再発例であり、遠隔転移はホルモン治療をすべきである
- 前立腺癌摘除術後の高リスク例に対するadjuvant PORTはPSA無再発率や臨床的無再発率を改善する(エビデンスレベルⅠ)、全生存率への寄与は明確ではない
局所再発 vs 遠隔再発
| 評価項目 | 判定基準 |
|---|---|
| PSA倍加時間 | 6ヶ月以上 → 局所再発、6-10ヶ月以下 → 遠隔転移、の可能性が高い |
| PSA Velocity | 0.75ng/ml/year未満 → 局所再発、以上 → 遠隔転移、の可能性が高い |
| 手術からPSA再発までの期間 | 1年以上 → 局所再発、1-2年未満 → 遠隔転移、の可能性が高い |
| GS | 8-10 → 遠隔転移の可能性が高い |
| 性能浸潤、リンパ節転移 | 遠隔転移の可能性が高い |
| 断端陽性 | 局所再発の可能性が高い |
- 悪性度の高そうなもの → 遠隔転移の可能性が高い
放射線治療
- 処方線量 Adjuvant PORTでは60Gy、Salvage PORTでは64-66Gy程度が一般的(64Gy以上が推奨)
- 骨盤リンパ節領域を照射野に含めるかどうかは議論がある → 骨盤リンパ節転移のリスクが高ければ検討してもよいかもしれない
- 術後補助RTでは照射開始は術後3-6ヶ月以内に開始されることが多い。RTは術後の尿禁制が十分に改善してからとスべき。3ヶ月以内では尿禁制が完全に回復していないことが多く、その状態でRTをすると有害事象を増す可能性がある。
併用療法(ホルモン療法)
- 中リスク~高リスクの前立腺癌の根治的外部照射ではホルモン療法併用により治療成績が改善する
- PORTにおいてはホルモン併用の意義は不明 → 現在、いくつかの研究が走っている
治療成績
- 高リスク例への術後補助RT : 5ybRFS RT群:70-80%、経過観察群 50% (50%は何もしなくても大丈夫)
- 救済PORT。5ybRFS 40-60%。救済PORTの治療成績は治療開始時PSAに依存しており、PSAが低いほど成績が良好。
- 要するに本当に陽性の場合、1/2程度の確率で癌を制御できるということだろう
優雅事象
- Grade3はまれ。Grade2は増える。
ホルモン抵抗・再燃前立腺癌
- 欧米では早期前立腺癌へのホルモン単独療法は通常なされないが、日本ではしばしば行われている。
- このような早期前立腺癌、ホルモン単独療法後の再発例では、RTが1つの選択肢となる(メタがなければ)。この場合、局所制御率は良好であるが、リンパ節転移、遠隔転移が36&xと高率であり予後不良である。
前立腺緩和照射
- 処方線量 30-59Gy/10-25Fr

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