基礎知識
| 組織型 | グレード |
|---|---|
| 退形成性星細胞腫(anaplastic astrocytoma) | III |
| 退形成性星細胞腫(anaplastic oligodendroglioma) | III |
| 退形成性傍突起星細胞腫(anaplastic oligoastrocytoma) | III |
| 膠芽腫(glioblastoma) | Ⅳ |
- astrocytic tumor : anaplastic astrocytomaやglioblastoma。グリブラは星細胞系に分類される。
-
oligodendroglial tumor : anaplastic oligodendrogliomaやanaplastic oligoastrocytoma
-
日本の脳腫瘍発生率: 10万人あたり毎年8-10人
- 高悪性度神経膠腫はしばしば髄膜播種をきたすが、遠隔転移は非常に稀である。
予後分類
- RTOGのRPAクラスがある。患者の状態・因子により6群にリスク分類する。
治療方針
- 手術 → 化学放射線治療が標準
- 高齢者ではTMZ±RT
放射線治療
- 処方線量: 60Gy (40-50Gy → boostして60Gyまで)
- Grade 4であるglioblastomaの標準化学療法はテモゾロミド(経口アルキル化薬)
- Grade 3であるanaplastic astrocytoma/oligodendrogliomaの標準化学療法はPCV療法(テモゾロミドが使用されることも増えてる)
- 日本ではCCNUが使用できないため、PCV療法のかわりにPAV療法 (ACNU:ニドラン)が使用される。
- 照射後再発様式は局所再発が最多
- peritumoral edema領域には腫瘍細胞が存在することが証明されている
- 膠芽腫ではMGMT遺伝子プロモータのメチル化(+)がテモゾロミド反応性良好性、ひいては予後良好因子である
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乏突起膠腫では 1p/19qの欠失の有無が治療反応性に相関する
-
通常の化学放射線治療に定位放射線治療を追加する意義は否定されている
化学療法(標準治療)
| 疾患 | レジメン |
|---|---|
| GBM | RT中は連日テモゾロミド 75mg/m2/day内服 → RT終了後は28日を1サイクルとし150-200mg/m2/dayをday1-5に維持化学療法として6サイクル |
| GBM以外の高悪性度神経膠腫 | 同時CRTおよび維持療法としてPAV療法(プロカルバジン100mg/m2,day8-21,ニドラン 80mg/m2,day1、オンコビン 1.4mg/m2, day8,29)を6週ごとに6サイクル → 再発時セカンドラインとしてテモダール内服。 |
分子標的薬
- Bevacizumabが放射線脳壊死を改善するとの報告あり
治療成績
- GBM : テモゾロミド使用時 mOS 13.4-14.6mos
- RTOG RPAではクラスⅠ 58.6mos、クラスVI 4.7mos
有害事象
- 標準線量 60Gy/6wでは約5-10%に放射線脳壊死を生じる
- 放射線脳壊死は再発との鑑別が臨床的に問題となる。MRSやPET(11Cメチオニンや18F-FDG)などを用いて鑑別が進められるが、病理的には両者が混在していることが多く、そもそも鑑別可能なのかという問題もある。

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