- 非小細胞肺癌は肺癌全体の80-85%を占める
治療方針
| 病期 | 治療方針 |
|---|---|
| ⅠA | 外科療法 |
| ⅠB | 外科療法+術後化学療法 |
| IIA | 外科療法+術後化学療法 |
| IIB | 外科療法+術後化学療法 |
| 切除可能IIIA(T3N1、T4N0/1) | 外科療法±術前化学放射線療法 or 化学放射線療法 |
| IIIA | 化学放射線療法 |
| IIIB | 化学放射線療法 |
| IIIA、IIIB(同側他肺葉結節、対側肺門リンパ節転移) | 化学療法 |
| Ⅳ | 化学療法 |
- 化学療法を免れるのはⅠAだけである
- IIIAは手術、化学放射線療法、化学療法それぞれの適応となる症例が混在している
- IIIBは化学放射線療法、化学療法それぞれの適応となる症例が混在している
- 手術可能なのはN1までである
- 同側他肺葉結節(+)、対側肺門リンパ節転移(+)では根治RTの適応がない(照射野が広すぎる)
Ⅰ/Ⅱ期NSCLC
- 内科的切除不能なⅠ/Ⅱ期NSCLCは根治RTの適応
- 扁平上皮癌はリンパ行性転移するため、縦隔リンパ節の予防照射が推奨される
- 肺門部早期肺癌には根治的な気管支腔内照射が行われることがある
局所進行非小細胞肺癌
- Ⅲ期非小細胞肺癌に対する根治RTでは組織型が予後因子である。SCCの方が非扁平上皮癌より予後良好
- 局所進行非小細胞肺癌の標準治療は科学放射線治療であり、可能であれば同時併用が望ましい。
- しかしCRTは有害事象が多いため、高齢者には実臨床ではオススメできない
- 高齢者の局所進行非小細胞肺癌の標準治療はRT単独である
術前化学放射線治療
- 腫瘍制御に必要な線量を入れると手術の侵襲が増強されるため、実臨床ではそれほど行われていない
- 局所にとどまる傾向の強い癌であるSST(Pancoast腫瘍)では、術前導入(化学)放射線治療が行われることがある
- SSTは温熱化学放射線療法のよい適応でもある
- SSTの照射野は局所+同側鎖骨上窩リンパ節
- R9309,INT0319ではpN2-ⅢA-NSCLCでは化学放射線治療に手術を追加する意義は証明されなかった。
術後放射線療法
- UK Medical Research CouncilのメタアナリシスではPORTは予後を悪化させることが明らかになった → Ⅰ/Ⅱ期およびN0-1非小細胞肺癌の術後放射線治療は推奨されない
病期分類
- 悪性胸水、心嚢液、対側肺葉内結節はM1a
- 同側別肺葉内結節はT4
- 同一肺葉内結節はT3
- 胸壁浸潤(superior sulcus tumor含む)はT3
- 同側気管支・肺門リンパ節はN1
- 同側縦隔・気管分岐下リンパ節はN2
- 対側縦隔・肺門、同側/対側斜角筋前、鎖骨上リンパ節はN3
放射線治療
- ENI (elective nodal irradiation) 予防的リンパ節照射 : 微小転移が高頻度に起こるリンパ節領域への予防的な照射
- IF (involved field) 病巣部照射 : ENIを省き、原発巣と臨床上転移とみなされる腫大リンパ節のみをGTVとする照射野
- 処方線量: CRTでは60Gy。40-44Gyで脊髄遮蔽する。
併用療法
- プラチナダブレットが基本
- ペメトレキセドは悪性中皮腫から非小細胞肺癌に適応拡大された。非扁平上皮癌に効果が高い特徴がある。
- EGFR-TKI(上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬)であるゲフィチニブは、EGFR変異陽性者で高い効果が得られる。
有害事象
- 放射線肺臓炎は通常、照射後2ヶ月くらいで出現し、半年程度で肺線維症として落ち着く
胸部放射線治療と併用禁忌/注意な抗癌剤
- ゲムシタビンは同時併用禁忌(重度肺障害を発症する)
- ゲフィチニブは同時併用禁忌(致死的肺障害のリスクあり)
- イリノテカンは同時併用注意
その他
- 肺の神経内分泌腫瘍 : 定形カルチノイド(typical carcinoid: TC)、非定形カルチノイド(atypical carcinoid: ATC)、大細胞神経内分泌癌(Large cell neuroendocrien carcinoma:LCNEC)、小細胞癌(samll cell carcinoma : SCLC)の4つに分類される
- カルチノイドは予後良好。低悪性度腫瘍。治療方針は手術。
- LCNECの治療方針は手術。
FDG-PET
- Ⅲ期と診断された症例の24%でFDG-PETにより転移が発見された
- 高齢者・喫煙者など成人の5%程度に、肺門・縦隔への生理的FDG集積がある
- RT効果判定は照射終了後3-6mos程度に実施すべきとの報告が多い

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