基礎知識
- ブラキの語源: 短い、近い
- ブラキの代表的治療部位: 子宮、膣、口腔、静注咽頭、乳腺、皮膚、前立腺、気管支、食道、胆管、肛門、軟部組織など
分類
- 小線源治療は線量率によって3つに分類される。
| 分類 | 線量率 |
|---|---|
| 低線量率 (low dose-rate : LDR) | 0.4-2.0Gy/hr |
| 中線量率 (middle dose-rate :MDR) | 2-12Gy/hr |
| 高線量率 (hige-dose rate :HDR) | 12Gy/hr以上 |
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Pulsed dose-rate(PDR)はHDRをパスル状に照射してLDRの生物学的効果を狙うもの。日本では使用されていない。
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小線源治療は標的へのアプローチ方法からも分類される
| 分類 | アプローチ |
|---|---|
| 組織内(interstitial) | 組織内に直接線源を刺入 |
| 腔内(intracavitary)、管腔内(intraluminal) | 体腔内に線源を挿入 |
| 貼付(mould) | 皮膚や粘膜に線源を密着させる |
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線源挿入期間による分類: 一時的(temporary)刺入、永久(permanent)刺入
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後充填法式による分類 : 用手的(manual afterloading)、遠隔式(remote afterloading)
線源の特性
- ラジウム-226(と娘核種 ラドン-222)、セシウム-137は過去のものとなった
- 今日主に使用されるのはイリジウム-192、金-198(Au grain)、ヨード-125。
- Ir-192の半減期は74日、Au-198の半減期は2.7日、I-125の半減期は59.4日。
- 金グレインは永久刺入で用いられることが多い。
- ヨード-125は超低線量率シード線源である。前立腺のほか、網膜のアイプラークとしても使用されうる。
線量計算 dosimetryの基本原理
- 小線源治療の治療体積内の線量分布は非常に不均一である
- 代表的なdosimetry systemとしてマンチェスター法とパリ法がある → コンピュータ計算により両者の線量計算の特徴の差は減っている
マンチェスター法(頸癌RALS)
- 子宮内の線源長さは2cm、4cm、6cmの3種類がある
- 原法ではtandem,ovoidの線源強度を決めている。A天には基本的に52cGy/hrが照射される
- A点: 頸癌治療に必要な代表線量
- B点:骨盤壁の推定線量
- 実用的な指標:直腸線量 65Gy以下、膀胱線量 70Gy以下、直腸線量はA点線量の2/3
前立腺シード治療
- I-125線源(国内販売)は11.1MBq、13.1MBq、15.3MBqの3種類
- 挿入線源数は40-110個が目安
- 線源強度は0.28-0.4mCi/個を用いる。小さめの前立腺(例10ml以下)では低め強度(0.28-0.34mCi)、大きめの前立腺(例30ml以上)では高めの強度(0.35-0.4mCi)を用いる。
- 処方線量。 brachy単独:144Gy、外照射併用時は外照射40-50Gy + ブラキ100-110Gy(合計160Gy程度)
- 処方線量、前立腺D90%、前立腺V100%を報告する
- 治療目標: 前立腺のV100は95%以上、D90は100-130%、尿道最大線量 200Gy以下、直腸最大線量は処方線量以下
postimplant dosimetry(ポストプラン)
- 目標値: 術後24時間以内ではV150%が 50-60%、V200%が20-30%。
- U150(処方線量の150%が照射された尿道体積ml)、UD5、UD30もよく用いられる。
- 直腸前壁の粘膜線量は処方線量の85%以下、最大120%以下。R150(処方線量の150%が照射される直腸体積)、R100の報告も一般的。
退出基準
- I-125 : 体内残存放射能が1300MBq以下ないし体表面から1m離れた地点における1cm線量当量率が1.8μSv/h以下
- Au-198 : 体内残存放射能が700MBq以下ないし体表面から1m離れた地点における1cm線量当量率が40.3μSv/h以下
- I-125シードは挿入後1年以内に患者が死亡した場合、剖検により前立腺ごと線源を取り出すよう勧告されている
- 線源脱落の確認目的もかね、I-125シードでは管理区域とした一般病病室に1日以上、Au-198グレインでは放射線治療病室に3日以上の入院が必要

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