コンテンツへスキップ
7-37 総論(消化管腫瘍)
篠原2010
2015.07.26
- 消化器腫瘍は消化管腫瘍と肝胆膵腫瘍に2大別される
- 消化管も肝も耐容線量が通常分割法で50-60Gy程度と低いことがRTが第一選択となりえなかった理由 → IORTやNART、ARTなどが主に用いられてきた
- 消化器腫瘍のRTでは同時併用CRTが標準である
- 消化器腫瘍では表在食道癌と肛門癌以外はRT単独での局所制御は期待しがたい
- RTに化学療法を追加することで「空間的相補性」を得るためには、化学療法が単独で微小遠隔転移を制御可能であること、放射線単独で原発巣の高い局所制御が可能であること、の2点を満たす必要がある
- シスプラチンと5-FU(fluorouracil)は基礎的にも臨床的にも治療可能比の向上が証明されている化学放射線治療の代表的薬剤である
- 食道癌、直腸癌、肛門管癌ではCRTはRT単独に比較して局所制御率および全生存率の上昇が証明されている
- 膵臓癌ではゲムシタビンと5-FUはいずれも有効であるが、どちらが有効化は未だ不明である
- EGFR阻害薬は頭頸部ではRTとの併用の有効性が示されているが、消化器腫瘍では不明である。
- 術前化学療法は局所再発よりも遠隔再発の抑制に重きがおかれ、術前化学放射線療法は局所再発の抑制に重きがおかれる
- 直腸がんでは術前照射と術後照射のメタアナリシスの結果、術前照射が局所再発率の低さおよび合併症の少なさで優位との結論が出ている
- 術前照射では腫瘍血流が保たれているのに対し、術後照射では手術の影響で残存腫瘍への血流が不良となり低酸素化している可能性が示唆されている
- 小腸線量は 45Gy/25Fr/5w程度とすべき。術後の癒着がある症例では更に低線量でも腸閉塞や消化管潰瘍を形成することがある。
-
- bevacizumabuやsorafenibなどの血管新生阻害薬と放射線照射歴の合併は腸管穿孔のリスクを高めると考えられている
コメント