感染呪術(contagious magic)

定義

イギリスの人類学者ジェイムズ・フレイザーが提唱した呪術の概念である。彼は呪術を大きく模倣呪術と感染呪術に分類している。

感染呪術とは、一度物理的に接触していたもの、あるいはかつて1つであったものは、その後離れてもそのことを記憶しており相互に影響を及ぼし続け合う」という観念(=接触の原理)に基づく呪術である。

感染呪術の例

日本には親しい親族の髪の毛などをお守り(護符)として持たせる習俗がある。これは髪の毛と本人との間に接触の原理を想定した呪術を解釈することができる。

ホメオパシーでは、薬の材料を水に溶かし、通常の医学的には意味をなさない濃度まで希釈して使用する。ホメオパシーの実践者は、一度薬と接触した水は薬を「記憶」しており、その後どんなに薄めても効力は変わらないと主張する。これも典型的な感染呪術と考えられている。

参考

感染呪術 - Wikipedia

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