[R]{graphics}stripchart() : 1次元散布図を描画する関数

{graphics}

説明

stripchart()は引数で指定されたデータに基き、1次元散布図(あるいは1次元ドットプロット)を描画する関数である。これらの図は標本数が少ない場合は箱ひげ図(box plots)のよい代替となる。

使用法

Default S3 method:
stripchart(x, method = "overplot", jitter = 0.1, offset = 1/3,
vertical = FALSE, group.names, add = FALSE,
at = NULL, xlim = NULL, ylim = NULL,
ylab = NULL, xlab = NULL, dlab = "", glab = "",
log = "", pch = 0, col = par("fg"), cex = par("cex"),
axes = TRUE, frame.plot = axes, ...)

引数

主な引数はx、method、vertical、add、atである。

x : 描画するデータ(通常は数値ベクトル)

method:

描画法。overplot、jitter、stackのいずれかを指定する。デフォルトはoverplot。この3つは同一の値のデータ(tie)があった場合の描画方法が異なる。overplotはtieを全く同じ位置に重ね描きする(従ってそこにtieがあることは図からはわからない)。jitterはtieが会った場合にy軸方向に少しずらして(=ノイズをいれると表現する)描画する。stackはtieをy軸方向に重ねていく(結果的にヒストグラムに類似した図ができる)。

vertical : trueとすると垂直方向に描画する。デフォルトはfalse。

add:trueを指定すると、現在のプロットに図を追加出力する。1つの枠に複数のstripchartを描きたい場合に使用する。

at  : 図を描画する位置を指定する数値ベクトル。特にadd=TRUEの際に使用される。デフォルトは1:n(nはボックスの数)

使用例

# 同一の組込データセット discoveriesを異なる3つの方法で描画してみる
> stripchart(discoveries,method="stack",xlab="stack")
> stripchart(discoveries,method="overplot",xlab="overplot")
> stripchart(discoveries,method="jitter",xlab="jitter")

出力例

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