『カーラーマ経』は、カーラーマという土地の人々が釈尊に「いろいろな教義を説く人が来るのですが、何をどう受け入れたらよいのかわからず困っています。どうしたらよいでしょうか?」と質問したことに対し、釈尊が答えた内容を伝える仏典である。
釈尊の回答のあらましは以下の通り。
1. 人から聞いたからとて信じることなかれ
2. 語り継がれたこと(伝承)とて信じることなかれ
3. 評判だからとて信じることなかれ
4. 教本に書かれてあるからとて信じることなかれ
5. 論理的な解釈だけで信じることなかれ
6. 哲学的な見解に合っているからとて信じることなかれ
7. 「常識(表面的に見た様相)」とて信じることなかれ
8. 自分に見方に一致するからとて信じることなかれ
9. 説者が堪能で信頼に足るとて信じることなかれ
10. わが師なりとて信じることなかれ
これらの法は不善であり、欠点があり、賢者が非難するものであり、それを実践しても駅がなく、苦しみを生じさせるばかりである。そうあなた方が自ら理解したときには、あなた方はそれを捨て去るがよい。
これらの法は善であり、欠点がなく、賢者も推奨するものであり、それを実践することは有益であり、幸せのためになる。そうあなた方が自ら理解した時には、あなた方はそれらの法を実践するがよい。
解釈
釈尊は権威、ブランド、単なる論理的整合性、自説との一致などを情報の真偽判断の根拠としては行けないと説いている。
内容そのものが善、完全、真実、有益であるかどうか自ら調べ、考察し、判断することを勧めている。そして自分の判断に基づいて捨てるべきものは捨て、採るべきものは採るという行為をなすことを勧めている。


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