四聖諦(ししょうたい)

同義語

Four Noble Truth

定義

四聖諦(ししょうたい)とは、釈尊の説いた4つの真理の教えである。

漢訳サンスクリット
苦諦(くたい)Dukkha ドゥッカ
集諦(じったい)Dukkha Samudaya ドゥッカ・サムダヤ
滅諦(めったい)Dukkha Nirodha ドゥッカ・ニローダ
道諦(どうたい)Marga マールガ

諦とは「断念する(give up)」の意味ではなく、「はっきりと見る。見極める」の意味である。

四聖諦は、人間が苦に対してどのように反応するのかというプロセスの分析である。従って人生で実際に経験する苦を理解し対処するためのフレームワークともなる。

苦諦

苦諦とは人生には必ず苦があるという観察的真理である。

ドゥッカ、つまり苦しみについての真理とは次のようである。生まれること、老いること、死ぬこと、悲しむこと、嘆くこと、痛み、憂鬱、同様、これらはすべてドゥッカである。ドゥッカとは、好ましくないものと一緒になること(「怨憎会苦」)、好ましいものから離れること(「愛別離苦」)、欲しいものを手に入れられないこと(「求不得苦」)である。要するに、5つのスカンダ(SUKANDHA:五蘊)はドゥッカである(「五蘊盛苦」)。『サンユッタ・ニカーヤ』56.11.5

仏教では、人間が苦に対してなすべきことは、苦痛という主観的経験を味わうことではなく、それを知り尽くすこと(知悉・遍知)であるとされる。仏教において苦は正しく観察すべき対象である。

集諦

集諦は、苦を経験した人間に起こる反応である。

サムダヤ、つまり苦悩に対する反応についての気高い真理とは次のようなものである。それは貪欲さと結びついた、自己を繰り返しつくろうとする渇望(渇愛)である。それはあちらこちらに見出されるいかなる快感に対しても火をつける。それは感覚的快感への渇望(「欲愛」)、存在への渇望(「有愛」)、そして非存在への渇望(「無有愛」)である。『サンユッタ・ニカーヤ』56.11.6

 

滅諦

滅諦とは、苦しみは滅することができると知ることである。苦に対する反応として生じた心的エネルギーを適切に取り扱うことである。

道諦

道諦とは、苦しみを滅する具体的な方法であり、八正道(はっしょうどう)としてまとめられている。

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