原集団(source population)

定義

原集団(source population)とは、実施されたある研究の標本(study subjects, study sample)を抽出する元となったと考えられる集団のことである。

実際の研究における原集団が何であるのかは、考えてみる必要のあることであり、時にそれが何であるのかを同定するのが難しい場合もある。

母集団と原集団の違い(ロスマンにおける)

母集団は、実際の研究を実施するしないに関わらず、定義可能な集団である。例えば日本人における喫煙本数に対する収縮期血圧の回帰というものは、実際に研究を遂行しなくても言及することは可能であり、この場合の母集団は日本人である。

原集団は、実際の研究の標本の選択元となった集団であり、研究のMethodの選択の項で定義される集団である。

母集団=原集団である場合には、回帰の解釈は容易である。

母集団≠原集団である場合は、外的妥当性の問題を解决する必要がある。

参考

https://vetmed.tamu.edu/media/404205/epi.cheatsheet.kperez.pdf

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