血清アルブミン

定義

血清アルブミン(serum albmin)は、タンパク質の1種である。ヒトの血中タンパク質は100種類以上存在するが、量的にはアルブミンが約50-65%を占める。

分子量約66,000。基準値はおよそ3.5-4.0g/dL。半減期は約20日。

生理検査指標としてのアルブミン

(1) 栄養状態の指標

Alb 3.0g/dl以下は栄養障害と判定される。

(2) 肝機能の指標

アルブミンはほとんどが肝臓でつくられる → 肝機能の指標でもある。

アルブミンの生理的役割

(1) 浸透圧を維持する

alb 1gで水約20mlを保持する。

但しアルブミンは、陰性急性相タンパク(negative acute-phase protein)である。即ち炎症が存在すると産生が低下するタンパクである。従って、炎症が存在する場合には、albは栄養の指標ではなく、炎症の指標として評価されるべきである。

(2) 物質の輸送

アルブミンは様々な物質と結合し、血流によるそれらの物質の全身への運搬を支える。結合する物質には以下のようなものがある。

  • 薬物(半減期に影響を与える):低albでは薬物血中濃度の急激な上昇をもたらす。
  • 脂肪酸(肝臓あるいは筋細胞へ):低albでは脂肪酸の運搬低下 → エネルギーとして利用できないことにになる
  • 甲状腺ホルモン、その他のホルモン(特に脂溶性のもの)
  • 酵素
  • 亜鉛、Ca2+
  • 非抱合型ビリルビン

(3) その他

葉酸の光崩壊(photodegradation)を防ぐ

クロストリジウム・ディフィシル毒素に結合する。

参考

Human serum albumin - Wikipedia

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