ウェクスラー式知能検査

定義

ウェクスラー式知能検査はアメリカの臨床心理士デイヴィッド・ウェクスラー(David Wechsler, 1896年1月12日 – 1981年5月2日)が開発した知能検査である。

以後、改良を積み重ね、様々な派生版を生み出しながら今日に至っている。

ウェクスラー式知能検査の特徴

ビネー式知能検査の年齢尺度(精神年齢)の考え方を取らず、各年齢ごとの検査得点の平均値と標準偏差をもとに、被験者の知能を測定することが特徴である。

偏差知能指数(DIQ)

DIQとは、ウェクスラー型知能検査で計算される知能評価の指標である。

DIQ = 15 x (個人得点 – 同年齢母集団の平均得点)÷標準偏差 + 100

代表的なウェクスラー式知能検査

年齢に応じて3種類がある。

児童版のWISC(Wechsler Intelligence Scale for Children、通称ウィスク)

成人用のWAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale、通称ウェイス)

幼児用のWPPSI(Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence)の3種類があります。

いずれも、専門家(臨床心理士)が受検者と1対1で行う個別式の検査である。児童期や成人期においては、現在の日本において最もよく使われる知能検査のひとつとなっている。

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