ビネー式知能検査

定義

ビネー式知能検査とは、1905年にフランスのアルフレッド・ビネー(Alfred Binet, 1857-1911)とビネーの友人の医師テオドール・シモンが共同開発した世界初の知能検査である。

ビネー式知能検査の特徴

ビネー式知能検査の特徴は知能の評価のために、精神年齢(mental age, MA)という概念を導入したことである。

精神年齢とは、簡単に言えば、被験者の精神的な(知能的な)発達水準を年齢として表現したものである。例えば通常10歳でとける問題がとけたら、暦年齢が何歳であろうと、精神年齢は10歳と評価するのである。

具体的には、同じ教育文化圏に所属するある年齢集団(例えば10歳の集団)の子ども達に問題を解かせて、50~75%の子どもが正しく 回答できる問題を『当該年齢(10歳)の知能水準を測定できる問題』として予め用意しておく。この問題を被験者に解かせてみて、正答できればその被験者の精神年齢は当該年齢(10歳)と判定する。

 

知能指数(IQ):ビネー式知能検査の結果指標

ビネー式知能検査の結果は、知能指数(IQ)として表示される。

知能指数(IQ) = 精神年齢(MA)÷生活年齢×100

生活年齢=暦年齢=実年齢である。

知能指数70未満は知能発達遅滞と考える。

ビネー式知能検査の派生版

日本版として、鈴木ビネー式と田中ビネー式などがある。

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