潜在変化モデル (latent change model)

同義語

潜在変化モデル (latent change model), 潜在差得点モデル(latent change score model)

定義

潜在変化モデル(latent change model)は、2時点の縦断データから、切片(=レベル)と傾き(=変化)を推定する手法である。要するに2時点の成長曲線モデルである。

通常の成長曲線モデルで切片と(1次の)傾きを扱うためには、少なくとも3時点以上の縦断データが必要である。2時点の縦断データしかない場合に、潜在変化モデルで処理することになる。

潜在変化モデルは、潜在成長曲線モデルに制約を追加して、解が得られるようにしたモデルということもできる。

追加する制約は2つである。

(1)両時点での確認的因子分析の因子負荷量が等しいという制約(等値制約)

(2)両時点の同一測定項目の誤差には相関があるという制約

モデルの構造としては縦断的確認的因子分析の形を呈する。即ち時点1、時点2それぞれで同じ因子構造の確認的因子分析を行い、想定された潜在因子に対する切片と傾きを推定する。

成長曲線モデルと同じように切片に対しては時点1,2に対してそれぞれ1という固定母数を設定する。傾きに対しては時点1は0、時点2は1という固定母数を設定する。

こうして得られた切片と傾き(複数の潜在因子を扱うことも可能)に対して、関連性を検討したり、更に別の独立変数を追加して切片や傾きへの影響を調べることができる。

コメント