多重検定の補正(multiple-testing corrections)

定義

多重検定の補正(multiple-testing corrections)とは多重検定に伴う偽陽性の問題を解决する(あるいは緩和する)ための方法である。

多重検定法の補正法の分類

FWER制御法(family wise error rate (FWER) controlling procedures):Bonferroni法など

FDR制御法(false discovery rate (FDR) controlling procedures):Benjamini-HOchberg法(BH)など

両者を比較した場合、αエラーの確率はFWER法の方が低く、検出力はFDR制御方の方が高い。

多重検定の補正を統計ソフトで行う際の注意事項

統計ソフトを使用して実際に多重検定の補正を行う方法は2つ考えられる。

(1) p値による補正法(統計ソフトに修正したp値を出力させる方法)

(2) 有意水準による補正法(統計ソフトに補正の指示は出さず、出力を解釈する際に人間の頭の中で有意水準αを変更する方法)

統計ソフトで多重検定の補正を実行するといった場合、普通は(1)を意味している。この場合、通常通りの基準(一般的にはα=0.05)を使用して出力を解釈すればよい。

しかし(2)のように、統計ソフトでは多重検定の補正を実行せず(通常通りの検定を行ない)、出力の解釈時に研究者が通常とは別の有意水準を使用することでも多重検定を実行することも可能である。

(1)と(2)の方法を混同して、二重に補正にするようなことをしてはいけない。