定義
FWER (family-wise error rate)とは、多重検定において、1回でもαエラーを起こす確率のことである。
例えば1000回の多重検定を行なう際のFWERが0.05であるとすれば、1000回の検定のうち1回でもαエラーを起こす確率が0.05に過ぎないことを意味する。
多重検定の補正法にはFWERを一定値以下に抑える戦略に基づくものがある。代表的な手法に以下のものがある。
- Bonferroni法
- Holm法
- Hochberg法
上記のうち最も厳格な(=false positiveを許さない)方法はBonferroni法である。Bonferroni補正はFWERを厳しく制御する一方で、検出力を大いに犠牲にしている。
Holms法およびHochberg法はp値の修正方法をBonferroni法よりも緩めて、検出力を高めることを狙った補正方である。これらの方法は検定回数が少なく(n<20など)かつ効果量の大きい場合には検出力を高めるために有用である。しかし検定回数が多い場合には、検出力はやはり下がってしまうことが知られている。
参考

Comparing samples—part II - Nature Methods
When a large number of tests are performed, P values must be interpreted differently.


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