喘息の吸入器 (MDIとDPI)

医学辞典

喘息の吸入器には多くの種類があるがMDI(Metered Dose Inhalers)とDPI(dry powder inhaler)に大別される。両者の違いは、薬をガスの力で噴射するか、自分の呼吸で吸い込むか、という点である。

MDIは小型の筒状の装置内にガスが入っており、ガスの圧力で毎回一定量の薬剤が噴霧されるものである。MDIはpMDI(加圧噴霧式定量吸入器)と呼ばれることもある。

MDI

MDIの例

DPIはやはり小型の装置内に薬剤が入っているが、自分の呼吸の力で薬剤を吸い込む装置である。

DPI

DPIの例

どちらも一長一短である。MDIはガスの力で噴射されるので、吸い込む力が弱い人でも使用できるが、ガスの噴射と自分の呼吸のタイミングを合わせなければいけない。慣れ、コツが必要である。DPIはその点、ただ吸えばいいので簡単であるが、吸い込む力が足りない場合にはどうしようもない。

吸い込む力も足りず、吸い込むタイミングをあわせるのも苦手という困った人のためにはスペーサー付MDIというものがある。

MDIwS

スペーサー付MDI

MDI定量噴霧式吸入器ガスの圧力で薬剤を噴射する
DPIドライパウダー定量噴霧器自分で粉末型の薬剤を吸入する

参考

How to Use an Inhaler
Many conditions cause you to rely on an inhaler to keep your airways open, including asthma, cystic fibrosis, chronic obstructive pulmonary disease (COPD), alle...

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