診断法の研究はリサーチクエスチョンの構造、研究デザインともに同時の形態を持つ。従って研究結果を要約する指標もまた独自のものを持つ。具体的には感度(sensitivity)、特異度(specificity)が重要である。
分割表に基づいて感度、特異度は以下のように定義される。
疾患(+) | 疾患(-) | 行周辺合計 | |
検査:陽性 | A | B | A+B |
検査:陰性 | C | D | C+D |
列周辺合計 | A+C | B+D | A+B+C+D |
感度 = A / A+C
特異度 = D / B+D
分割表における疾患の有無は、至適基準(gold standard)と呼ばれる、その研究が遂行される時点で最も精度が高いと考えられている検査の結果である。
リスク比の計算では分割表を行方向に見ていくが、感度・特異度では分割表を列方向に見ていくとを対比しして記憶すべきである。
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