ランダムでない脱落によるバイアス

同義語

バイアスのかかった症例追跡 (biased follow-up)

定義

ランダムでない脱落によるバイアスとは、発生率 (incidence rate)の研究において、脱落(drop out)がランダムに発生していない場合に、発生率の推定結果が真実(真値)と乖離する現象のことである。

脱落とは、観察対象が追跡期間中に何らかの理由で観察不能になること意味する。具体的には転居、通院中断などにより音信不通になることである。

ランダムな脱落とはアウトカムの発生と独立に生じる脱落のことである。具体的には、例えば死亡をアウトカムとする研究の場合なら、死亡した人に脱落が多いとか、逆に生存している人に脱落が多いというような偏りがなく、死亡した人にも生存している人にも満遍なく脱落が発生している状態のことである。

大学病院などの場合は、BSCとなった時点で転院となり、これを契機に予後の追跡が不能になることが少なくない。この場合、死亡者に脱落が多いことになり、ランダムでない脱落によるバイアスが生じる。具体的には生存率が実際より良く推定される。

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