summary.km()を実行すると以下のような出力が得られます。
time n.risk n.event survival std.err lower 95% CI upper 95% CI 2.0 113 1 0.991 0.00881 0.939 0.999 2.1 112 1 0.982 0.01240 0.931 0.996 3.5 110 1 0.973 0.01517 0.920 0.991
各項目の意味をOS(Overall survival; 全生存率)の計算が目的である場合を例として説明します。
time | イベント発生時点です。正確には観察開始時点からのイベント発生までの経過時間です。OSなら誰かが死んだ時点です。 |
n.risk | イベント発生時点(正確にはその直前というべきかもしれませんが)で生存していた人の数です。即ち、死亡するリスクのある人の数、という意味です。 |
n.event | 上記timeの時点で発生したイベント数です。ある時点で同時に死んだ人数ということになります。 |
survival | 上記timeの時点での累積生存率です。分母はn.riskです。分子はn.risk – 累積死亡数です。累積死亡数はその時点までのn.eventの合計です。 |
std.err | 累積生存率の標準誤差です。標準誤差は標本統計の標準偏差です。標準誤差がわかると下の2つ(lower 95% CI とupper 95% CI)が計算できます。 |
lower 95% CI | 累積生存率(survival)の95%信頼区間の下限値です。 |
upper 95% CI | 累積生存率(survival)の95%信頼区間の上限値です。 |
この表のデータをグラフにしたのがキャプランマイヤー曲線です。要するに表とグラフの関係です。