RではpsychパッケージのICC()関数を使用して級内相関係数を計算できる。
psychのICC()の公式説明ヘルプには以下のスクリプト例が紹介されている。
sf <- matrix(c(9, 2, 5, 8, 6, 1, 3, 2, 8, 4, 6, 8, 7, 1, 2, 6, 10, 5, 6, 9, 6, 2, 4, 7),ncol=4, byrow=TRUE) colnames(sf) <- paste("J",1:4,sep="") rownames(sf) <- paste("S",1:6,sep="") sf #example from Shrout and Fleiss (1979) ICC(sf)
同一の対象に対して、複数の評価者が評価を下した場合などに、評価全体の分散(バラつき)の中で、評価者の違いによって説明可能な割合を評価する指標が級内相関係数である。
だからICC関数に渡すデータ(下の例ではマトリックスであるが)は、評価対象と評価者の組み合わせからなる表であろうというところまでは想像がつく。
ここで問題となるのは、「評価対象」と「評価者」のどっちが行でどっちが列の形式でデータを準備すればいいのかということである。知っている人からすると上のスクリプト例で十分伝わるのであろうが、私はこれをみてもどっちがどっちか確信が持てなかったので、調べてみた。コチラの記事が役にたった。
結論からいうと、「評価対象」が行であり、「評価者」が列である。上記スクリプト例では行にS1~S6、列にJ1~J4という名前をつけているが、このSとはSubject、JとはJudgeの略であるらしい。
ここさえ間違えずにデータを準備さえすればICCの計算は容易である。
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