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7-93 悪性腫瘍による気道狭窄
篠原2010
2015.08.10
基礎知識
- 気道狭窄、気道閉塞は治療の絶対適応である(呼吸困難、閉塞性肺炎という最も苦しい呼吸器症状を引き起こすため)。
- 気道狭窄に対する治療は数ヶ月程度の生存期間延長を期待できる
- 肺癌の縦隔浸潤はT4である。
- 食道癌の気管/気管支浸潤はT4である
治療方針
- 生命の緊急を要する場合、ステントやレーザー焼灼術の適応。RTは適応にならない。
- 生命の緊急を要さない場合、切除可能なら手術、切除不能ならその他種々の治療法を選択する。
- 外部からの圧迫による閉塞 → ステント or EBRTがよい
- 末梢の閉塞性肺炎 → EBRTがよい
放射線治療(外部照射)
- 外照射の効果は即効性がない
- 根治可能な場合は60Gy/30Fr、対症療法の場合は 3Gyx10-13回、2.5Gyx15-18Frなど
- 腫瘍と無気肺、閉塞性肺炎部分の画像による鑑別にはPETが有用
- 小細胞癌、悪性リンパ腫などの化学療法に高感受性な腫瘍では化学療法先行してからRTの方がよいこともある
小線源治療
- 小線源単独で根治可能な症例は一般に中枢性(肺門部型)早期肺癌に限られる。その場合も外照射併用する。
- 照射範囲は腫瘍存在範囲から中枢側および末梢側に3cm程度のマージンをとる
- 線量は線源中心から1cmの点に1回線量 6-7.5Gyで週1回計3回
標準治療成績(外照射)
- 急性期死亡率 0-7%
- MST 4-6mos
- 外照射単独での気道再開通率は 21-61%
- Niheiらの姑息的外照射 30Gy/10Frの研究 : 奏効率 54%、奏功群のmOS 192日、非奏功群のmOS 43日、平均奏功気管 116日。MST 6mos。
標準治療成績(腔内照射)
- Spieserzらの報告。症状改善率:80%、初回治療からの平均生存期間は根治例で9.5mos、姑息例 5.6mos、再発例 6.2mos。
放射線治療の有害事象
- 外照射では放射性肺臓炎が最も頻度が高い
- 小線源治療では致死的な喀血、放射線気管支炎、多臓器との穿通など。最も注意を要するのは致死的喀血であり、Speiserらの方向では発生率 7%。
その他の治療法(ステント留置)
- 生命の危険の緊急時には第一選択となりうる
- 成功率90%、死亡率 0-7%。急性合併症率 10-20%。
- 主な合併症:ステントの逸脱、内腔の分泌物貯留+肉芽形成
その他の治療法(レーザー焼灼術)
- 生命の危険の緊急時には第一選択となりうる
- 成功率 75-95%、壁内病変にはほぼ100%
- 死亡率 2%(火傷、気胸、食道穿通、気管支穿孔など)
その他の治療法(光線力学的治療 Photodynamic therapy:PDT)
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