定義
骨細胞(osteocyte,オステオサイト)は骨を構成する細胞の1種である。
細胞の由来
骨細胞は骨前駆細胞(osteoprogenitors)に由来する。
骨芽細胞(osteoblast)と骨細胞が骨前駆細胞に由来する。
骨芽細胞は骨マトリックスを分泌する。骨芽細胞が自身の分泌した骨マトリックスにトラップされると骨細胞となる。
骨芽細胞/骨細胞は間質(mesenchyme)で形成される。
成熟骨では骨細胞はラクナlacuneaおよびcanaliculiと呼ばれる空間に限局して存在する。
骨細胞の特徴
骨細胞は成熟した骨組織の中で最も多く見られる細胞である。
成人では約42億の骨細胞が存在する。
骨細胞の平均半減期は25年である。
骨細胞の合成能は低下している。
骨細胞は分裂しない(細胞分裂能を喪失している)
骨細胞は互いに長い細胞質(long cytoplasmic extension )のギャップ結合(gap junction)によるネットワークを形成している。骨細胞はこのネットワークを介して栄養物質と老廃物の交換を行っている。
骨細胞は様々な機械刺激感知メカニズム(mechanosensary mechanism)を通して、骨マトリックスの代謝回転に関与している。
骨細胞は急速で一過性のosteocytic osteolysisと呼ばれるメカニズムを通して骨破壊も行っている。
ハイドロキシアパタイトCa10(PO4)6(OH)2が骨細胞のまわりに沈着している。
参考
Osteocyte - Wikipedia
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