補剤(ほざい)

同義語

参耆剤(じんぎざい):人参と黄耆を主成分とする薬剤の意味。補剤はまさにそうであることからこの別名がある。

定義

補剤とは、気力・体力の低下した患者を元気にする目的で使用される漢方薬の一群の総称である。

補剤の処方構成

4生薬(人参・黄耆・当帰・甘草)+利水薬(茯苓・朮など)+αが基本成分である。
+αが各漢方薬の特徴となる追加のいくつかの生薬である。

補剤の具体例

3大補剤(補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯)および加味帰脾湯、清心蓮子飲、清暑益気湯、半夏白朮天麻湯、大防風湯がある。

関連

厳密には補剤ではないが、最も体力の低下した患者に使用する最後の切り札として「茯苓四逆湯」がある。

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