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癌のいろは(頭頸部がん)
医学備忘録
病期分類
- T2 は 2-4cmの大きさ(ににんがし)
- N2 は 3-6cm大きさ (にさんがろく)
- 頭頸部がんのStage
- N0ならT因子とStageが合致
- N因子でStageが変わる
- N0-Ⅰ/Ⅱ
- N1-Ⅲ
- N2-IVA
- N3-IVb
- 最悪はIVc(M1)
疫学
- 扁平上皮癌が90%。その他の組織型にはほとんどエビデンスがない
- Ⅲ/IVで60%
- 発生頻度: 口腔癌(35%以上) > 喉頭癌 > 下咽頭癌の順
発生要因
- 喫煙と飲酒が 80%に関与
- 上咽頭癌-EBV
- 中咽頭癌と口腔癌-HPV
予後
- 最も予後良好なのは上咽頭癌。下部になるほど予後不良。下咽頭癌が最も予後不良。
治療戦略
- 上顎洞癌
- 上咽頭癌
- 口腔癌
- 中咽頭・喉頭・下咽頭癌
上顎洞癌
- 80%が初診時にT3/T4の局所進行癌
- 欧米と日本で標準治療が異なる
- 欧米: 外科切除 → PORT。5y生存率 36-51%
- 日本: 動注化学療法+減量手術+RT(三者併用療法) 5y生存率 42-70%
上咽頭癌
- StageⅠ/Ⅱ → RT
- StageⅢ/IV → CRT
- 組織型のWHO分類
| 分類 |
定義 |
| Type Ⅰ |
角化傾向のある扁平上皮癌 |
| Type Ⅱ |
角化傾向のない扁平上皮癌 |
| Type Ⅲ |
未分化癌 |
- 北米では約25%がTypeⅠであるが、中国南部ではほとんとがTypeⅢ。
- 化学放射線治療への感受性はTypeⅠが不良、TypeⅡ/Ⅲが良好(つまり中国は予後良好)
- 標準治療は化学放射線治療
口腔内癌
- 是癌が 60%
- 日本では外科切除が主。動注化学療法も行われる。
- 欧米ではCRTも行われるが治療成績不良であり、日本では行われない。
局所進行頭頸部(中咽頭・喉頭・下咽頭)扁平上皮癌 – 切除可能例
- 喉頭温存希望なし and 切除可能例での標準治療は外科的切除。再発リスクに応じて術後補助療法を加える。術後補助療法の標準治療はCRT。
- 喉頭温存希望あり or 切除不能例では標準治療はCRT。
- low risk群 : ①断端陰性かつN0orN1②節外進展なし
- high risk群: ①断端陽性でN2以上②節外進展あり
局所進行頭頸部(中咽頭・喉頭・下咽頭)扁平上皮癌 – 切除不能例
- 標準治療はCDDPを用いるCRT
- 化学療法レジメンではCDDP単剤を上回るレジメンなし。欧米ではCDDP単剤が標準治療であるが、日本ではFP療法が一般的に行われる。
- RT単独に比べるとRT+セツキシマブはLC、OSを高めるが、CRTとの比較試験なし → RT+セツキシマブはケモが行えない症例に限定して実施
局所進行頭頸部扁平上皮癌に対する導入化学療法
- メタアナリシスにて導入化学療法には、局所治療単独に対する上乗せ効果は否定されている
- しかし実際には導入化学療法は廃れておらず、欧州では現在も臨床、研究として多く行われている → CRTの毒性を憂慮する医師が多いため
- 導入化学療法としてのFP療法は、奏効率 85%、完全奏効率40%と高い抗腫瘍効果を示し、ダウンステージングが期待できるとして、外科切除やRTによる局所治療前に行われている。
- 標準治療はCRTである。CRTに導入化学療法を加える意義は今のところ不明と言わざるをえない。
喉頭温存を希望する局所進行頭頸部癌の治療
再発・遠隔転移頭頸部扁平上皮癌の治療
- 化学療法(CDDP単剤)がBSCより生存にまさる、CDDPにセツキシマブを上乗せすることで奏効率が上がるなどの研究結果から、プラチナベースの化学療法にセツキシマブを併用することが新たな標準治療とされている
- FP療法が実地では広く行われているがCDDP単剤を上回るエビデンスはない
- 再発・遠隔転移頭頸部扁平上皮癌に対する抗癌剤単剤の効果は13-40%と良好と言えるものではない。
頭頸部癌:日経メディカル
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