乳癌脳転移の治療方針

乳癌脳転移の治療方針についてUpToDateのリコメンドを抄訳した。

Management of brain metastases in breast cancer

乳癌患者の脳転移の管理方針はまだ十分に確立していない。

一般論的には、頭蓋外病変がコントロール良好な患者やER(+)、HER2(+)の患者には積極的な治療を検討してよいだろう。

症状の管理方針は以下のようなものがある。

腫瘍周囲浮腫や頭蓋内圧亢進の治療(→ ステロイド)
てんかんの治療
深部静脈血栓の予防

単発脳転移の場合、治療の第一選択は手術。手術不能例ではSRSで代替。

少数の脳転移の場合、SRS。その後にWBRTを追加すべきかは意見が別れる。

多発/びまん性脳転移の場合、WBRT。WBRT後に予後良好な患者や少数の残存腫瘍のみとなった患者にはSRSを考慮。

予後不良な患者にはWBRT。

WBRT後の再発例に対するSRSは選択肢となりうる。特に腫瘍体積が小さい場合。

HER2陽性で新規発見された脳転移の患者に対しては、WBRTの代わりに ラパチニブ+カペシタビンが代替選択肢となりうる。ただし頻回の経過観察が必要であり、データの蓄積はまだ充分でないことに留意が必要である。

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