要約
放射線治療と全身治療のタイミング
RT単独よりも化学放射線治療の方が、新規非転移乳癌の局所再発・遠隔再発を減らすことが示されている。
補助化学療法の適応である患者においては、全身治療と放射線治療の順番を決する戦略が必要である[75-77]。
全身治療との関係における放射線治療の最適な時期を示したデータはほとんどない [78,79]。
それゆえRTと全身治療の順番は、施設ごとに標準化されているのが実情である。 全身治療の種類を考慮したアプローチが合理的である。
●術後化学療法併用患者: RTは一般的に化学療法終了後に開始される。手術直後にRTを実施する利益を示した研究が存在しないためである。
●ER(+)のホルモン療法併用患者:ホルモンをRTと同時に開始すること、ホルモンをRT終了後に開始すること、いずれも許容される。著者らのアプローチは、RT後にホルモン投与開始である。というのもホルモンをRTと同時投与した場合、ホルモン治療の有害事象(関節痛、発赤など)により、RT治療中に患者が寝台上で安静を保つのが難しくなる恐れがあるからである。
●HER2過剰発現患者:著者らはRTとtrastuzumabを同時併用する。この方法は補助療法でのトラスツブマブの有用性を確立した少なくとも2つの研究で使用されており、有害事象の発生率を増加させることはなさそうである。 [80,81]
参考
UpToDate Adjuvant radiation therapy for women with newly diagnosed, non-metastatic breast cancerより


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