層別解析と多変量回帰分析の使い分け

ロスマンによれば、疫学における主要な分析方法は層別解析であり、多変量解析は補助的手段である。
層別解析では扱えないほど交絡因子が多い場合、多変量解析はよい道具である。しかし交絡因子だと思ったものが実際に重要な交絡因子であるかどうかは、実際のデータで検証が必要である。

予測変数が交絡因子であるかどうかを判定する方法として、予備モデルで曝露因子に予測変数を1度に1つずつ加えたモデルを作成し、曝露因子の係数が大きく変化した場合(10%を基準とする研究者が多い)にその因子を重要な交絡因子と判断する方法がある。