説明
cor()は相関係数を計算する関数である。x,yがともにベクトルの時はxとyの相関係数を計算する。xとyが行列の時は、xの列とyの列の相関係数を計算する。
使用法
cor(x, y = NULL, use = “everything”, method = c(“pearson”, “kendall”, “spearman”))
引数
引数 | 意味 |
x | 数値型のベクトル、行列、データフレームのいずれか |
y | NULL (デフォルト値) あるいはxと次元の等しいベクトル、行列、データフレームのいずれか。デフォルトは y = x と同じ意味であるか、より効率的である。 |
na.rm | 論理値。欠損値を除去するか否かを指定。 |
use | オプション文字列。欠損値がある場合に、共分散を計算する方法を指定する。”everything”, “all.obs”, “complete.obs”, “na.or.complete”, “pairwise.complete.obs”のうちいずれかの文字列を指定する。 “all.obs”は全ての観測値を用いるという指定である。もしデータセットに欠損値がある場合、all.obsは使用できない。 “complete.obs”は、全てのデータが揃っているオブザベーションのみを使用するという指定である。欠損値処理法としてはリストワイズ削除(listwise deletion)に相当する。変数の組ごとにサンプルサイズが異なるという問題は生じないが、サンプルサイズそのものが小さくなりやすい。 “pairwise.complete.obs”は、当該2変数について完全データであるオブザベーションを全て使用する。”complete.obs”に比べてサンプルサイズが少なくなりにくいが、変数の組ごとにサンプルサイズが異るという問題が生じる。 |
method | 計算する相関係数(あるいは共分散)を指定するための文字列。”pearson” (デフォルト), “kendall”, “spearman”のいずれかを指定する。 |
V | 対象数値行列。通常、共分散行列のようなpositive definite行列。 |
使用例
> data(iris) > cor(iris[1:4]) Sepal.Length Sepal.Width Petal.Length Petal.Width Sepal.Length 1.0000000 -0.1175698 0.8717538 0.8179411 Sepal.Width -0.1175698 1.0000000 -0.4284401 -0.3661259 Petal.Length 0.8717538 -0.4284401 1.0000000 0.9628654 Petal.Width 0.8179411 -0.3661259 0.9628654 1.0000000
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