自己選択バイアス(self-selection bias)とは研究への参加の有無を、参加者が自己決定することによって生じるバイアスである。選択バイアスの一種。
例えば研究テーマに興味を持つ人は、持たない人より、参加率が高いと想像される。結果として、母集団におけるよりも、標本において興味の有る人の割合が高まる。このような標本に対して、「当該研究テーマに興味がありますか?」というような質問をすれば当然、一般人口よりも高い割合でyesという回答が見られる。この場合に、研究対象を一般人口と設定していればこれはバイアスに他ならない。
選択バイアスは外的妥当性を低下させるが、内的妥当性(比較の質)は低下させない。なぜなら参加者全体に関わるバイアスであり、比較群間のいずれかに偏って生じるバイアスではないからである。
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